2025/08/26 13:31 NEW!!
香港前場:ハンセン0.2%安で3日ぶり反落、上海総合0.1%上昇 
26日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比56.35ポイント(0.22%)安の25773.56ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が10.11ポイント(0.11%)安の9237.89ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1338億8040万香港ドルに縮小している(25日前場は2258億9270万香港ドル)。
外部環境の不透明感が嫌気される流れ。米金融政策の混乱が警戒されたほか、米関税政策の動向も気がかり材料となっている。トランプ米大統領は25日夜(日本時間26日朝方)、住宅ローン不正疑惑を理由に連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事を即時解任。一方、クック氏は「大統領に解任の権限はなく、辞任するつもりもない」と表明した。関税政策を巡っては、トランプ氏が25日、韓国大統領との会談中に、中国がレアアース(希土類)磁石の米国向け輸出を再び止めれば「200%関税」を課すことになると記者団に述べている。また、トランプ氏は自身のSNSに、米国のテクノロジー企業に規制をかけている国に対し、大幅な追加関税と半導体の輸出規制を課すと投稿した。
ただ、下値は限定的。中国当局はこのところ、不動産支援や消費刺激、「内巻」(過当競争)是正など景気対策を相次ぎ打ち出している。指数は前引けにかけ、下げ幅をやや縮小した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.8%安、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が2.1%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が2.0%安と下げが目立った。海底撈については、同社の中間決算が14%減益とさえず、市場予想も下回ったことを売り材料視している。
セクター別では、医薬が安い。石薬のほか、信達生物製薬(1801/HK)が4.0%、康希諾生物(6185/HK)が2.3%、上海復星医薬集団(2196/HK)が2.0%、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.9%ずつ下落した。
中国の不動産セクターもさえない。世茂集団HD(813/HK)が6.4%安、中国金茂HD(817/HK)が3.7%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.1%安、中国奥園集団(3883/HK)が1.6%安で引けた。
半面、非鉄・産金セクターは高い。江西銅業(358/HK)が3.4%、中国アルミ(2600/HK)が2.3%、中国宏橋集団(1378/HK)が2.1%、中国黄金国際資源(2099/HK)が7.0%、霊宝黄金(3330/HK)が6.4%、山東黄金鉱業(1787/HK)が3.8%ずつ上昇した。
消費セクターの一角も物色される。免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が4.9%高、食肉の中糧家佳康食品(1610/HK)が4.8%高、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が3.4%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)と日用雑貨チェーンの創優品集団HD(9896/HK)がそろって2.9%高、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.4%高、家電の海爾智家(6690/HK)が1.5%高で前場取引を終えた。
本土マーケットは5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.11%高の3888.00ポイントで前場取引を終了した。資源・素材が高い。消費、自動車、インフラ建設、運輸なども買われた。半面、ハイテクは安い。医薬、公益、金融も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境の不透明感が嫌気される流れ。米金融政策の混乱が警戒されたほか、米関税政策の動向も気がかり材料となっている。トランプ米大統領は25日夜(日本時間26日朝方)、住宅ローン不正疑惑を理由に連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事を即時解任。一方、クック氏は「大統領に解任の権限はなく、辞任するつもりもない」と表明した。関税政策を巡っては、トランプ氏が25日、韓国大統領との会談中に、中国がレアアース(希土類)磁石の米国向け輸出を再び止めれば「200%関税」を課すことになると記者団に述べている。また、トランプ氏は自身のSNSに、米国のテクノロジー企業に規制をかけている国に対し、大幅な追加関税と半導体の輸出規制を課すと投稿した。
ただ、下値は限定的。中国当局はこのところ、不動産支援や消費刺激、「内巻」(過当競争)是正など景気対策を相次ぎ打ち出している。指数は前引けにかけ、下げ幅をやや縮小した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.8%安、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が2.1%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が2.0%安と下げが目立った。海底撈については、同社の中間決算が14%減益とさえず、市場予想も下回ったことを売り材料視している。
セクター別では、医薬が安い。石薬のほか、信達生物製薬(1801/HK)が4.0%、康希諾生物(6185/HK)が2.3%、上海復星医薬集団(2196/HK)が2.0%、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.9%ずつ下落した。
中国の不動産セクターもさえない。世茂集団HD(813/HK)が6.4%安、中国金茂HD(817/HK)が3.7%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.1%安、中国奥園集団(3883/HK)が1.6%安で引けた。
半面、非鉄・産金セクターは高い。江西銅業(358/HK)が3.4%、中国アルミ(2600/HK)が2.3%、中国宏橋集団(1378/HK)が2.1%、中国黄金国際資源(2099/HK)が7.0%、霊宝黄金(3330/HK)が6.4%、山東黄金鉱業(1787/HK)が3.8%ずつ上昇した。
消費セクターの一角も物色される。免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が4.9%高、食肉の中糧家佳康食品(1610/HK)が4.8%高、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が3.4%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)と日用雑貨チェーンの創優品集団HD(9896/HK)がそろって2.9%高、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.4%高、家電の海爾智家(6690/HK)が1.5%高で前場取引を終えた。
本土マーケットは5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.11%高の3888.00ポイントで前場取引を終了した。資源・素材が高い。消費、自動車、インフラ建設、運輸なども買われた。半面、ハイテクは安い。医薬、公益、金融も売られた。
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