2025/07/16 17:33
香港大引:ハンセン0.3%安で5日ぶり反落、不動産セクターに売り 
16日の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比72.36ポイント(0.29%)安の24517.76ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が15.71ポイント(0.18%)安の8861.39ポイントと5日ぶりに反落した。売買代金は2589億5060万香港ドル(約4兆9071億円)となっている(15日は2884億30万香港ドル)。
利益確定売りが優勢となる流れ。ハンセン指数は前日、3月19日以来、約4カ月ぶりの高値水準を回復していた。中国景気の先行き不安がくすぶっているほか、米利下げ期待の後退もマイナス。米物価指数の高止まりで、米連邦準備理事会(FRB)は利下げを急がないとの見方が広がっている。昨夜の米債券市場では米10年債利回りの上昇が持続し(債券価格は4日続落)、一時、約1カ月ぶりの高い水準を付けた。
もっとも、下値は限定的。米中関係の改善期待が支えだ。エヌビディアは14日、これまで輸出規制の対象だった中国向け人工知能(AI)半導体「H20」の販売再開を発表。ベッセント米財務長官は15日、H20の対中輸出再開は米政権が中国に提示した譲歩の一部だと明らかにした。また、貿易問題を巡る米中協議は「非常に良好な状況」と述べ、米中間の関税一時停止措置の期限(8月12日まで)に対しても柔軟な対応が可能だとの考えを示している。指数は高く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)と自動車ディーラー中国大手の中升集団HD(881/HK)がそろって2.7%安、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)が2.4%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の不動産関連が安い。華潤万象生活のほか、旭輝(884/HK)が5.0%、遠洋集団HD(3377/HK)が3.7%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.1%、中国金茂HD(817/HK)が1.5%ずつ下落した。
中国証券セクターもさえない。交銀国際HD(3329/HK)が2.5%安、華泰証券(6886/HK)が2.2%安、招商証券(6099/HK)が2.1%安、中信証券(6030/HK)が1.9%安で取引を終えた。
半面、医薬セクターは高い。緑葉製薬集団(2186/HK)が9.4%、山東新華製薬(719/HK)が8.0%、上海復星医薬集団(2196/HK)が7.0%、永泰生物製薬(6978/HK)が1.3%ずつ上昇した。
本土マーケットは小幅ながら続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%安の3503.78ポイントで取引を終了した。素材が安い。不動産、金融、公益、ハイテクの一角なども売られた。半面、医薬は高い。消費関連、エネルギー、自動車も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
利益確定売りが優勢となる流れ。ハンセン指数は前日、3月19日以来、約4カ月ぶりの高値水準を回復していた。中国景気の先行き不安がくすぶっているほか、米利下げ期待の後退もマイナス。米物価指数の高止まりで、米連邦準備理事会(FRB)は利下げを急がないとの見方が広がっている。昨夜の米債券市場では米10年債利回りの上昇が持続し(債券価格は4日続落)、一時、約1カ月ぶりの高い水準を付けた。
もっとも、下値は限定的。米中関係の改善期待が支えだ。エヌビディアは14日、これまで輸出規制の対象だった中国向け人工知能(AI)半導体「H20」の販売再開を発表。ベッセント米財務長官は15日、H20の対中輸出再開は米政権が中国に提示した譲歩の一部だと明らかにした。また、貿易問題を巡る米中協議は「非常に良好な状況」と述べ、米中間の関税一時停止措置の期限(8月12日まで)に対しても柔軟な対応が可能だとの考えを示している。指数は高く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)と自動車ディーラー中国大手の中升集団HD(881/HK)がそろって2.7%安、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)が2.4%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の不動産関連が安い。華潤万象生活のほか、旭輝(884/HK)が5.0%、遠洋集団HD(3377/HK)が3.7%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.1%、中国金茂HD(817/HK)が1.5%ずつ下落した。
中国証券セクターもさえない。交銀国際HD(3329/HK)が2.5%安、華泰証券(6886/HK)が2.2%安、招商証券(6099/HK)が2.1%安、中信証券(6030/HK)が1.9%安で取引を終えた。
半面、医薬セクターは高い。緑葉製薬集団(2186/HK)が9.4%、山東新華製薬(719/HK)が8.0%、上海復星医薬集団(2196/HK)が7.0%、永泰生物製薬(6978/HK)が1.3%ずつ上昇した。
本土マーケットは小幅ながら続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%安の3503.78ポイントで取引を終了した。素材が安い。不動産、金融、公益、ハイテクの一角なども売られた。半面、医薬は高い。消費関連、エネルギー、自動車も買われた。
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