2025/08/21 16:35
中国大引:上海総合0.1%高で続伸、銀行株上げ主導 
21日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比4.89ポイント(0.13%)高の3771.10ポイントと続落した。約10年ぶりの高値水準を連日で切り上げている。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。20日に公表された最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は予想通り3カ月連続で据え置かれたが、市場からは政策金利や預金準備率を引き下げる可能性が依然として残ると指摘された。一部では、第4四半期(10〜12月)の引き下げが予想されている。個人マネーの流入もプラス。足もとでは銀行預金が縮小し、信託や証券などに資金が移動していると伝えられている。また、中国30年債利回りが年初来最高(債券価格は下落)で推移する中、投資家が債券を売って株式を購入しているとの見方も広がっている。ただ、このところの上昇で売り圧力も意識され、指数はマイナス圏に沈む場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
銀行株が上げを主導。中国農業銀行(601288/SH)が2.1%高、中信銀行(601998/SH)が1.4%高、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)と華夏銀行(600015/SH)そろってが1.3%高、中国建設銀行(601939/SH)が0.8%高で引けた。
石油・石炭株もしっかり。中海油田服務(601808/SH)が2.8%、中国石油化工(600028/SH)が2.4%、中国石油天然気(601857/SH)が1.5%、エン鉱能源(600188/SH)が2.6%、陝西煤業(601225/SH)が1.1%ずつ上昇した。
ハイテク株の一角も物色される。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が8.0%高、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が4.0%高、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が2.8%高と値を上げた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、人工知能(AI)半導体の中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が2.3%高で上場来高値を更新。中国政府が半導体の自給率引き上げ方針を示したことで、ハイグレード品を手がける寒武紀に注目が集まっている。7月後半からの1カ月足らずで、株価は5割以上も急伸した。このほか、公益株、医薬株なども買われている。
半面、証券株は安い。西南証券(600369/SH)が3.4%、東呉証券(601555/SH)が1.5%、太平洋証券(601099/SH)と国金証券(600109/SH)がそろって1.4%、中信建投証券(601066/SH)が1.3%ずつ下落した。
自動車株の一角もさえない。重慶千里科技(601777/SH)が3.4%安、北汽藍谷新能源科技(600733/SH)が1.6%安、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が1.1%安で取引を終えた。素材株、不動産株、軍需産業株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.41ポイント(1.27%)安の266.02ポイント、深センB株指数が13.25ポイント(0.99%)安の1330.87ポイントで終了した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。20日に公表された最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は予想通り3カ月連続で据え置かれたが、市場からは政策金利や預金準備率を引き下げる可能性が依然として残ると指摘された。一部では、第4四半期(10〜12月)の引き下げが予想されている。個人マネーの流入もプラス。足もとでは銀行預金が縮小し、信託や証券などに資金が移動していると伝えられている。また、中国30年債利回りが年初来最高(債券価格は下落)で推移する中、投資家が債券を売って株式を購入しているとの見方も広がっている。ただ、このところの上昇で売り圧力も意識され、指数はマイナス圏に沈む場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
銀行株が上げを主導。中国農業銀行(601288/SH)が2.1%高、中信銀行(601998/SH)が1.4%高、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)と華夏銀行(600015/SH)そろってが1.3%高、中国建設銀行(601939/SH)が0.8%高で引けた。
石油・石炭株もしっかり。中海油田服務(601808/SH)が2.8%、中国石油化工(600028/SH)が2.4%、中国石油天然気(601857/SH)が1.5%、エン鉱能源(600188/SH)が2.6%、陝西煤業(601225/SH)が1.1%ずつ上昇した。
ハイテク株の一角も物色される。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が8.0%高、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が4.0%高、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が2.8%高と値を上げた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、人工知能(AI)半導体の中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が2.3%高で上場来高値を更新。中国政府が半導体の自給率引き上げ方針を示したことで、ハイグレード品を手がける寒武紀に注目が集まっている。7月後半からの1カ月足らずで、株価は5割以上も急伸した。このほか、公益株、医薬株なども買われている。
半面、証券株は安い。西南証券(600369/SH)が3.4%、東呉証券(601555/SH)が1.5%、太平洋証券(601099/SH)と国金証券(600109/SH)がそろって1.4%、中信建投証券(601066/SH)が1.3%ずつ下落した。
自動車株の一角もさえない。重慶千里科技(601777/SH)が3.4%安、北汽藍谷新能源科技(600733/SH)が1.6%安、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が1.1%安で取引を終えた。素材株、不動産株、軍需産業株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.41ポイント(1.27%)安の266.02ポイント、深センB株指数が13.25ポイント(0.99%)安の1330.87ポイントで終了した。
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