2025/02/28 13:28
香港前場:ハンセン2.3%安で続落、上海総合は0.9%下落 
28日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比546.60ポイント(2.30%)安の23171.69ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が214.55ポイント(2.46%)安の8520.03ポイントと続落した。売買代金は1916億8950万香港ドルに縮小している(27日前場は2349億6730万香港ドル)。
米国の高関税政策が嫌気される流れ。トランプ米大統領は27日、中国からの輸入品に対し、3月4日から更に10%の追加関税を課すと正式表明した。すでに米政権は、2月4日付で中国からの全輸入品に10%の追加関税を賦課しているため、あわせて20%の追加関税となる。そのほか、延期していたカナダとメキシコに対する関税25%に関しては、予定通り4日から実施すると改めて述べた。「トランプ関税」により、景気や企業業績に悪影響が及ぶと不安視されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が8.7%安、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が6.9%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.1%安と下げが目立った。テック株に売りが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は3.8%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
AI(人工知能)技術やクラウド、半導体、スマートドライブなどの銘柄群も急落。北京第四範式智能技術(6682/HK)が7.0%安、商湯集団(センスタイム:20/HK)が5.6%安、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.8%安、万国数拠HD(9698/HK)が7.8%安、微盟集団(2013/HK)が6.4%安、金山雲(3896/HK)が5.8%安、ASMPT(522/HK)が6.4%安、華虹半導体(1347/HK)が5.7%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.5%安、速騰聚創科技(2498/HK)が12.4%安、地平線(9660/HK)が11.2%安と値を下げている。これら銘柄群は2月に入り、杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)が低コスト、かつ高性能な生成AIの大規模言語モデル(LLM)を開発したことをきっかけとして、急ピッチに上昇していた。
オンライン医療サービス関連も安い。医渡科技(2158/HK)が8.1%安、平安健康医療科技(1833/HK)が6.8%安、訊飛医療科技(2506/HK)が6.1%安、阿里健康信息技術(241/HK)が4.5%安で引けた。
半面、消費関連の一角はしっかり。茶飲料の奈雪的茶HD(2150/HK)が11.2%高、酒造の珍酒李渡集団(6979/HK)が2.0%高、ファストフードの百勝中国HD(9987/HK)が1.7%高、で前場取引を終えている。
一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.88%安の3358.28ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが安い。自動車、医薬、不動産、インフラ関連、金融なども売られた。半面、食品飲料や酒造、小売の消費関連は高い。公益やエネルギーの一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米国の高関税政策が嫌気される流れ。トランプ米大統領は27日、中国からの輸入品に対し、3月4日から更に10%の追加関税を課すと正式表明した。すでに米政権は、2月4日付で中国からの全輸入品に10%の追加関税を賦課しているため、あわせて20%の追加関税となる。そのほか、延期していたカナダとメキシコに対する関税25%に関しては、予定通り4日から実施すると改めて述べた。「トランプ関税」により、景気や企業業績に悪影響が及ぶと不安視されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が8.7%安、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が6.9%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.1%安と下げが目立った。テック株に売りが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は3.8%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
AI(人工知能)技術やクラウド、半導体、スマートドライブなどの銘柄群も急落。北京第四範式智能技術(6682/HK)が7.0%安、商湯集団(センスタイム:20/HK)が5.6%安、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.8%安、万国数拠HD(9698/HK)が7.8%安、微盟集団(2013/HK)が6.4%安、金山雲(3896/HK)が5.8%安、ASMPT(522/HK)が6.4%安、華虹半導体(1347/HK)が5.7%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.5%安、速騰聚創科技(2498/HK)が12.4%安、地平線(9660/HK)が11.2%安と値を下げている。これら銘柄群は2月に入り、杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)が低コスト、かつ高性能な生成AIの大規模言語モデル(LLM)を開発したことをきっかけとして、急ピッチに上昇していた。
オンライン医療サービス関連も安い。医渡科技(2158/HK)が8.1%安、平安健康医療科技(1833/HK)が6.8%安、訊飛医療科技(2506/HK)が6.1%安、阿里健康信息技術(241/HK)が4.5%安で引けた。
半面、消費関連の一角はしっかり。茶飲料の奈雪的茶HD(2150/HK)が11.2%高、酒造の珍酒李渡集団(6979/HK)が2.0%高、ファストフードの百勝中国HD(9987/HK)が1.7%高、で前場取引を終えている。
一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.88%安の3358.28ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが安い。自動車、医薬、不動産、インフラ関連、金融なども売られた。半面、食品飲料や酒造、小売の消費関連は高い。公益やエネルギーの一角も買われた。
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