2025/01/15 13:37 NEW!!
香港前場:ハンセン0.2%高で続伸、上海総合は0.3%下落
15日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比44.68ポイント(0.23%)高の19264.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が16.03ポイント(0.23%)高の7003.39ポイントと小幅に続伸した。売買代金は782億1760万香港ドルとなっている(14日前場は846億4730万香港ドル)。
前日の好地合いを次ぐ流れ。人民元安進行が一服したことや、中国景気の過度な減速懸念が後退したことなどが支えだ。足元の経済指標では、中国人民銀行(中央銀行)が13日発表した12月の金融統計で、人民元建ての新規融資額が11月から拡大し、予想も上回った。12月の貿易統計でも、輸出入が改善。中でも米ドル建て輸入は予想に反し拡大し、3カ月ぶりにプラス成長を回復している。
ただ、上値は重い。米長期金利の高止まりや、米国の対中圧力などがマイナス材料だ。米政府は14日、新疆ウイグル自治区の少数民族に対する人権侵害の疑いがあるとして、新たに、繊維、鉱業、太陽子発電などの中国企業37社からの輸入を禁止。そのほか、中国製のソフトウエアを搭載したコネクテッドカー(つながる車)に対する規制も決定した。米政権はこのところ、通商上の対中圧力を強化している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.8%高、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.7%高、中堅行の招商銀行(3968/HK)が3.5%高と上げが目立った。
セクター別では、太陽光発電関連が高い。信義光能HDのほか、中国水発興業能源集団(750/HK)が11.1%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が6.8%、協キン科技HD(3800/HK)が6.4%ずつ上昇した。
オンラインゲーム関連もしっかり。創夢天地科技HD(1119/HK)が3.0%高、網易(9999/HK)が2.4%高、網龍網絡(777/HK)が1.8%高、中手遊科技集団(302/HK)が1.4%高で引けた。
半面、金鉱・非鉄セクターはさえない。紫金鉱業集団(2899/HK)が5.1%安、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.4%安、招金鉱業(1818/HK)が2.2%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.0%安、中国アルミ(2600/HK)が1.5%安で前場取引を終えた。紫金鉱業は上述した米国の禁輸リストに追加されている。
自動車セクターも安い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.4%、長城汽車(2333/HK)が3.9%、吉利汽車HD(175/HK)が2.3%、蔚来集団(9866/HK)が2.0%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の3232.98ポイントで前場取引を終了した。消費関連が安い。素材、医薬、軍事関連、不動産、証券なども売られた。半面、銀行は高い。海運、半導体、公益、エネルギーも買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
前日の好地合いを次ぐ流れ。人民元安進行が一服したことや、中国景気の過度な減速懸念が後退したことなどが支えだ。足元の経済指標では、中国人民銀行(中央銀行)が13日発表した12月の金融統計で、人民元建ての新規融資額が11月から拡大し、予想も上回った。12月の貿易統計でも、輸出入が改善。中でも米ドル建て輸入は予想に反し拡大し、3カ月ぶりにプラス成長を回復している。
ただ、上値は重い。米長期金利の高止まりや、米国の対中圧力などがマイナス材料だ。米政府は14日、新疆ウイグル自治区の少数民族に対する人権侵害の疑いがあるとして、新たに、繊維、鉱業、太陽子発電などの中国企業37社からの輸入を禁止。そのほか、中国製のソフトウエアを搭載したコネクテッドカー(つながる車)に対する規制も決定した。米政権はこのところ、通商上の対中圧力を強化している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.8%高、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.7%高、中堅行の招商銀行(3968/HK)が3.5%高と上げが目立った。
セクター別では、太陽光発電関連が高い。信義光能HDのほか、中国水発興業能源集団(750/HK)が11.1%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が6.8%、協キン科技HD(3800/HK)が6.4%ずつ上昇した。
オンラインゲーム関連もしっかり。創夢天地科技HD(1119/HK)が3.0%高、網易(9999/HK)が2.4%高、網龍網絡(777/HK)が1.8%高、中手遊科技集団(302/HK)が1.4%高で引けた。
半面、金鉱・非鉄セクターはさえない。紫金鉱業集団(2899/HK)が5.1%安、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.4%安、招金鉱業(1818/HK)が2.2%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.0%安、中国アルミ(2600/HK)が1.5%安で前場取引を終えた。紫金鉱業は上述した米国の禁輸リストに追加されている。
自動車セクターも安い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.4%、長城汽車(2333/HK)が3.9%、吉利汽車HD(175/HK)が2.3%、蔚来集団(9866/HK)が2.0%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の3232.98ポイントで前場取引を終了した。消費関連が安い。素材、医薬、軍事関連、不動産、証券なども売られた。半面、銀行は高い。海運、半導体、公益、エネルギーも買われた。
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