2025/03/07 17:40
香港大引:ハンセン0.6%安で3日ぶり反落、政策期待で消費は逆行高 
7日の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比138.41ポイント(0.57%)安の24231.30ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が24.06ポイント(0.27%)安の8914.03ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は3831億6630万香港ドルとなっている(6日は3771億4590万香港ドル)。
米関税政策の不透明感が重しとなる流れ。トランプ米政権の関税政策が二転三転し、方向性を見いだせない中、サプライチェーン(供給網)が混乱すると不安視された。高関税が経済を下押すとの警戒感もくすぶっている。また、米国で今夜、2月の雇用統計が発表されることや、中国で9日に2月の物価統計が報告されることも気がかり材料となった。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の経済・金融当局者は6日、相次ぎ経済支援のスタンスを示した。指数は高く推移する場面もみられている。
取引時間中に公表された今年1〜2月の中国貿易統計は、米ドル建て輸出が2.3%増と予想(5.9%増)を下回り、輸入は8.4%減と予想(1.0%増)外のマイナスだった。相場に対する影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が12.4%安、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が5.0%安、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が4.0%安と下げが目立った。京東集団の10〜12月期決算は調整後利益が34%増と堅調だったが、好感する買いは限定されている。長江和記については、保有するパナマ運河重要港湾の運営権売却発表を手がかりに、前日までの2営業日で33.4%も上昇していたため、いったん利益確定売りが優勢となった。
セクター別では、中国の不動産が安い。世茂集団HD(813/HK)が18.6%、融創中国HD(1918/HK)が10.4%、碧桂園HD(2007/HK)が5.9%、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.7%ずつ下落した。
クラウドやスマートドライブなどの銘柄群も急落。万国数拠HD(9698/HK)が7.8%安、微盟集団(2013/HK)が7.1%安、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が10.8%安、速騰聚創科技(2498/HK)が5.4%安と値を下げた。
半面、食品飲料やスポーツ用品などの消費セクターは高い。統一企業中国HD(220/HK)が3.3%、康師傅HD(322/HK)が2.7%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.6%、農夫山泉(9633/HK)が1.5%、李寧(2331/HK)が4.9%、安踏体育用品(2020/HK)が3.3%ずつ上昇した。政策支援の期待が根強い。中国国家発展改革委員会の鄭柵潔・主任は6日、消費の拡大に向けた特別行動計画を近く発表・実施する方針を明らかにした。
一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の3372.55ポイントで取引を終了した。不動産が安い。ハイテク、医薬、保険・証券、公益、通信なども売られた。半面、軍需産業は高い。消費関連、資源・素材、銀行も買われた。
米関税政策の不透明感が重しとなる流れ。トランプ米政権の関税政策が二転三転し、方向性を見いだせない中、サプライチェーン(供給網)が混乱すると不安視された。高関税が経済を下押すとの警戒感もくすぶっている。また、米国で今夜、2月の雇用統計が発表されることや、中国で9日に2月の物価統計が報告されることも気がかり材料となった。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の経済・金融当局者は6日、相次ぎ経済支援のスタンスを示した。指数は高く推移する場面もみられている。
取引時間中に公表された今年1〜2月の中国貿易統計は、米ドル建て輸出が2.3%増と予想(5.9%増)を下回り、輸入は8.4%減と予想(1.0%増)外のマイナスだった。相場に対する影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が12.4%安、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が5.0%安、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が4.0%安と下げが目立った。京東集団の10〜12月期決算は調整後利益が34%増と堅調だったが、好感する買いは限定されている。長江和記については、保有するパナマ運河重要港湾の運営権売却発表を手がかりに、前日までの2営業日で33.4%も上昇していたため、いったん利益確定売りが優勢となった。
セクター別では、中国の不動産が安い。世茂集団HD(813/HK)が18.6%、融創中国HD(1918/HK)が10.4%、碧桂園HD(2007/HK)が5.9%、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.7%ずつ下落した。
クラウドやスマートドライブなどの銘柄群も急落。万国数拠HD(9698/HK)が7.8%安、微盟集団(2013/HK)が7.1%安、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が10.8%安、速騰聚創科技(2498/HK)が5.4%安と値を下げた。
半面、食品飲料やスポーツ用品などの消費セクターは高い。統一企業中国HD(220/HK)が3.3%、康師傅HD(322/HK)が2.7%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.6%、農夫山泉(9633/HK)が1.5%、李寧(2331/HK)が4.9%、安踏体育用品(2020/HK)が3.3%ずつ上昇した。政策支援の期待が根強い。中国国家発展改革委員会の鄭柵潔・主任は6日、消費の拡大に向けた特別行動計画を近く発表・実施する方針を明らかにした。
一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の3372.55ポイントで取引を終了した。不動産が安い。ハイテク、医薬、保険・証券、公益、通信なども売られた。半面、軍需産業は高い。消費関連、資源・素材、銀行も買われた。