2025/03/28 13:24
香港前場:ハンセン0.9%安で3日ぶり反落、上海総合は0.7%下落 
28日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比210.13ポイント(0.89%)安の23368.67ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が95.59ポイント(1.10%)安の8582.09ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1317億2150万香港ドルにやや縮小している(27日前場は1416億4590万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが再び強まる流れ。米関税政策の不透明感が重しだ。米政権が輸入車に高率の追加関税を課すと発表する中、欧州連合(EU)やカナダは対抗措置を示唆。それに対しトランプ米大統領は27日、EUとカナダが報復措置をとった場合、更に高率の関税で応酬すると自身が運営するSNSに投稿した。関税の応酬や、サプライチェーン(供給網)の混乱がインフレ進行を促し、世界経済を下押すと危惧されている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国景気の先行き楽観や、中国株マーケットの先高観が相場を下支えしている。指数は高く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、家電メーカー中国大手の海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が7.1%安、パソコン(PC)最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が4.8%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.0%安と下げが目立った。海爾智家については、通期決算は堅調だったものの、一部アナリストが今年と来年の利益予想を引き下げたことが嫌気されている。
セクター別では、自動車が安い。中升のほか、蔚来集団(9866/HK)が7.8%、小鵬汽車(9868/HK)と理想汽車(2015/HK)がそろって2.7%、長城汽車(2333/HK)が2.4%ずつ下落した。そのほか、自動運転向けAI(人工知能)の地平線(9660/HK)が5.4%安、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が5.1%安と値を下げている。
クラウドや半導体の銘柄群も急落。万国数拠HD(9698/HK)が5.4%安、金山雲HD(3896/HK)が4.6%安、微盟集団(2013/HK)が3.2%安、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が5.5%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.4%安、晶門半導体(2878/HK)が4.2%安で引けた。
空運・海運セクターも売られる。中国南方航空(1055/HK)が6.5%安、中国国際航空(753/HK)が5.8%安、中国東方航空(670/HK)が3.7%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.7%安、太平洋航運集団(2343/HK)が1.7%安で前場取引を終えた。
半面、医薬セクターはしっかり。翰森製薬集団(3692/HK)が5.0%高、四環医薬HD集団(460/HK)が3.3%高、石薬集団(1093/HK)が2.6%高、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.6%高と値を上げた。
本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.71%安の3349.68ポイントで前場取引を終了した。資源・素材が安い。インフラ関連、ハイテク、消費関連、金融、不動産なども売られた。半面、医薬は買われている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが再び強まる流れ。米関税政策の不透明感が重しだ。米政権が輸入車に高率の追加関税を課すと発表する中、欧州連合(EU)やカナダは対抗措置を示唆。それに対しトランプ米大統領は27日、EUとカナダが報復措置をとった場合、更に高率の関税で応酬すると自身が運営するSNSに投稿した。関税の応酬や、サプライチェーン(供給網)の混乱がインフレ進行を促し、世界経済を下押すと危惧されている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国景気の先行き楽観や、中国株マーケットの先高観が相場を下支えしている。指数は高く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、家電メーカー中国大手の海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が7.1%安、パソコン(PC)最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が4.8%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.0%安と下げが目立った。海爾智家については、通期決算は堅調だったものの、一部アナリストが今年と来年の利益予想を引き下げたことが嫌気されている。
セクター別では、自動車が安い。中升のほか、蔚来集団(9866/HK)が7.8%、小鵬汽車(9868/HK)と理想汽車(2015/HK)がそろって2.7%、長城汽車(2333/HK)が2.4%ずつ下落した。そのほか、自動運転向けAI(人工知能)の地平線(9660/HK)が5.4%安、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が5.1%安と値を下げている。
クラウドや半導体の銘柄群も急落。万国数拠HD(9698/HK)が5.4%安、金山雲HD(3896/HK)が4.6%安、微盟集団(2013/HK)が3.2%安、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が5.5%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.4%安、晶門半導体(2878/HK)が4.2%安で引けた。
空運・海運セクターも売られる。中国南方航空(1055/HK)が6.5%安、中国国際航空(753/HK)が5.8%安、中国東方航空(670/HK)が3.7%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.7%安、太平洋航運集団(2343/HK)が1.7%安で前場取引を終えた。
半面、医薬セクターはしっかり。翰森製薬集団(3692/HK)が5.0%高、四環医薬HD集団(460/HK)が3.3%高、石薬集団(1093/HK)が2.6%高、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.6%高と値を上げた。
本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.71%安の3349.68ポイントで前場取引を終了した。資源・素材が安い。インフラ関連、ハイテク、消費関連、金融、不動産なども売られた。半面、医薬は買われている。
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