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2025/08/01 16:38

中国大引:上海総合0.4%安で続落、石油・石炭株に売り 無料記事

 1日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比13.26ポイント(0.37%)安の3559.95ポイントと続落している。約2週ぶりの安値水準に落ち込んだ。
 中国景況感の悪化が引き続き重し。前日公表された国家統計局などによる7月の製造業PMIは49.3と市場予想(49.7)に届かず、景況判断の境目となる50を4カ月連続で下回っている。また、きょう取引時間中に発表された7月のS&Pグローバル中国製造業PMI(民間集計)は予想(50.2)を下回る49.5で着地。景況判断の境目となる50を再び割り込んだ。そのほか、米利下げ期待の後退や、米関税政策の不透明感も相場の足かせとなっている。ただ、下値は限定的。中国景気の鈍化懸念が強まる中、当局は経済対策を強めるとの見方が改めて浮上している。指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、石油・石炭の下げが目立つ。中国石油化工(600028/SH)が5.3%安、中国石油天然気(601857/SH)が4.1%安、中国神華能源(601088/SH)が1.6%安で引けた。原油相場の先安感が逆風。米関税政策が世界経済を押し下げ、エネルギー需要も鈍化するとの見方がくすぶっている。トランプ米大統領は7月31日(日本時間7月31日午前)、69の貿易相手国・地域からの輸入品に10〜41%の相互関税を課す大統領令に署名した。新たな関税率は7日後に発効する。
 ハイテク株も安い。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.7%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.2%、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が2.5%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が1.9%ずつ下落した。不動産、医薬、軍需産業、素材、証券なども売られている。
 半面、自動車株はしっかり。北汽藍谷新能源科技(600733/SH)が8.4%、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が2.7%、重慶千里科技(601777/SH)と賽力斯集団(601127/SH)がそろって1.2%ずつ上昇した。銀行、電力設備、運輸の一角も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.70ポイント(0.26%)高の265.50ポイント、深センB株指数が4.22ポイント(0.33%)高の1284.17ポイントで終了した。



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