2025/03/27 13:30
香港前場:ハンセン1.1%高で続伸、上海総合は0.3%上昇 
27日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比246.01ポイント(1.05%)高の23729.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が82.51ポイント(0.95%)高の8736.77ポイントと続伸した。売買代金は1416億4590万香港ドルに拡大している(26日前場は1137億9400万香港ドル)。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)の政策顧問で北京大学の黄益平・教授は26日、中国経済を刺激するための政策余地は非常に大きいとしたうえで、消費押し上げには改革の実行が必要だとの認識を示した。また、海外の投資銀行がこのところ、相次いで中国のGDP成長率見通しを上方修正したこともプラス材料。あわせて、中国株マーケットの強気スタンスも示している。
米関税政策の不透明感を嫌気し、朝方は上値が重かったものの、指数は徐々に上げ幅を広げた。トランプ米大統領は26日、全ての輸入自動車に一律25%の関税を課すと発表。一方、トランプ氏は同日、北京字節跳動科技(バイトダンス)が提供するショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業売却などに関連し、取引を成立させるため対中関税をやや引き下げる可能性があると述べている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、取引再開した中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が8.2%高。筆頭株主で上海証券取引所に上場する新奥天然気(600803/SH)による非公開化計画材料視した。そのほか、域内大手行の中銀香港(2388/HK)が7.5%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が7.4%高と上げが目立った。中銀香港の通期決算は17%増益で予想を上回っている。蒙牛の通期決算は98%減益と厳しかったが、期末配当の増額方針を示したこともあり、嫌気する売りは限定された。
セクター別では、消費関連が高い。蒙牛のほか、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が14.7%、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が10.2%、火鍋の海底撈国際HD(6862/HK)が6.5%、家電のTCL電子HD(1070/HK)が4.9%、即席麺・飲料の康師傅HD(322/HK)が3.6%、酒造の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が3.0%ずつ上昇した。消費の持ち直しが期待されている。国務院(内閣に相当)は先ごろ、「消費促進に向けた特別行動計画」を発表した。
半面、レアメタル・非鉄セクターはさえない。ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)と非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)がそろって3.0%、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.6%、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が1.5%ずつ下落した。
本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%高の3379.19ポイントで前場取引を終了した。消費関連が高い。医薬、金融、ハイテクなども買われた。半面、不動産は安い。公益、素材、インフラ関連、運輸も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)の政策顧問で北京大学の黄益平・教授は26日、中国経済を刺激するための政策余地は非常に大きいとしたうえで、消費押し上げには改革の実行が必要だとの認識を示した。また、海外の投資銀行がこのところ、相次いで中国のGDP成長率見通しを上方修正したこともプラス材料。あわせて、中国株マーケットの強気スタンスも示している。
米関税政策の不透明感を嫌気し、朝方は上値が重かったものの、指数は徐々に上げ幅を広げた。トランプ米大統領は26日、全ての輸入自動車に一律25%の関税を課すと発表。一方、トランプ氏は同日、北京字節跳動科技(バイトダンス)が提供するショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業売却などに関連し、取引を成立させるため対中関税をやや引き下げる可能性があると述べている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、取引再開した中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が8.2%高。筆頭株主で上海証券取引所に上場する新奥天然気(600803/SH)による非公開化計画材料視した。そのほか、域内大手行の中銀香港(2388/HK)が7.5%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が7.4%高と上げが目立った。中銀香港の通期決算は17%増益で予想を上回っている。蒙牛の通期決算は98%減益と厳しかったが、期末配当の増額方針を示したこともあり、嫌気する売りは限定された。
セクター別では、消費関連が高い。蒙牛のほか、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が14.7%、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が10.2%、火鍋の海底撈国際HD(6862/HK)が6.5%、家電のTCL電子HD(1070/HK)が4.9%、即席麺・飲料の康師傅HD(322/HK)が3.6%、酒造の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が3.0%ずつ上昇した。消費の持ち直しが期待されている。国務院(内閣に相当)は先ごろ、「消費促進に向けた特別行動計画」を発表した。
半面、レアメタル・非鉄セクターはさえない。ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)と非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)がそろって3.0%、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.6%、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が1.5%ずつ下落した。
本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%高の3379.19ポイントで前場取引を終了した。消費関連が高い。医薬、金融、ハイテクなども買われた。半面、不動産は安い。公益、素材、インフラ関連、運輸も売られた。
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