2025/07/08 17:38 NEW!!
香港大引:ハンセン1.1%高で4日ぶり反発、信義光能5.4%上昇 
8日の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比260.24ポイント(1.09%)高の24148.07ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が100.12ポイント(1.16%)高の8708.66ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は2132億8870万香港ドル(約3兆9714億円)にやや拡大している(7日は1937億9040万香港ドル)。
投資家心理が上向く流れ。中国の政策に対する期待感が根強いほか、米中対立の過度な警戒感が和らいだ。外電は7日付で、「複数の中国政府アドバイザーは、第15次5カ年計画(2026〜30年)について、家計消費の拡大を最優先課題として提言した」と報じている。米中の貿易問題を巡っては、ベッセント米財務長官が7日、「今後数週間以内に中国の担当者と会う予定がある」などと述べた。「トランプ関税」による世界経済の冷え込みが警戒されたほか、中国指標の発表を前に、上値の重い場面がみられたものの、指数は引けにかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が5.4%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が5.2%高、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が4.4%高と上げが目立った。
セクター別では、ソーラー発電関連が高い。信義光能のほか、陽光能源HD(757/HK)が15.5%、姆丹克太陽能系統集団(712/HK)が14.1%、協キン科技HD(3800/HK)が10.8%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が8.9%ずつ上昇した。製品価格の安定化期待が続いている。供給過多によるコスト割れ販売を是正するため、中国の関係部局は先ごろ、減産などを促す方針を示した。
中国の証券セクターも急伸。第一上海投資(227/HK)が18.8%高、交銀国際HD(3329/HK)が10.0%高、華泰証券(6886/HK)が4.1%高、中信証券(6030/HK)が2.0%高と値を上げている。中国当局が国内投資家の海外債券に対する規制緩和計画を打ち出したことで、収益機会が増えると期待された。
外食関連も物色される。中でも茶飲料チェーンの四川百茶百道実業(2555/HK)が5.8%、奈雪的茶HD(2150/HK)が2.5%、滬上阿姨(上海)実業(2589/HK)が1.9%ずつ上昇した。フードデリバリー業界の競争激化により、阿里巴巴集団HD(アリババ9988/HK)傘下の「餓了麼(ウーラマ)」や美団(3690/HK)は値引クーポンを配布。茶飲料のオーダーが急増したと伝わり、業績期待の買いが続いた。
半面、海運セクターはさえない。海豊国際HD(1308/HK)が6.0%、東方海外(316/HK)が3.3%、太平洋航運集団(2343/HK)が2.4%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が0.5%ずつ下落した。
本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.70%高の3497.48ポイントで取引を終了した。ソーラー発電関連が急伸。ハイテク、不動産、資源・素材、インフラ関連、消費関連、自動車、銀行・証券なども買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家心理が上向く流れ。中国の政策に対する期待感が根強いほか、米中対立の過度な警戒感が和らいだ。外電は7日付で、「複数の中国政府アドバイザーは、第15次5カ年計画(2026〜30年)について、家計消費の拡大を最優先課題として提言した」と報じている。米中の貿易問題を巡っては、ベッセント米財務長官が7日、「今後数週間以内に中国の担当者と会う予定がある」などと述べた。「トランプ関税」による世界経済の冷え込みが警戒されたほか、中国指標の発表を前に、上値の重い場面がみられたものの、指数は引けにかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が5.4%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が5.2%高、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が4.4%高と上げが目立った。
セクター別では、ソーラー発電関連が高い。信義光能のほか、陽光能源HD(757/HK)が15.5%、姆丹克太陽能系統集団(712/HK)が14.1%、協キン科技HD(3800/HK)が10.8%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が8.9%ずつ上昇した。製品価格の安定化期待が続いている。供給過多によるコスト割れ販売を是正するため、中国の関係部局は先ごろ、減産などを促す方針を示した。
中国の証券セクターも急伸。第一上海投資(227/HK)が18.8%高、交銀国際HD(3329/HK)が10.0%高、華泰証券(6886/HK)が4.1%高、中信証券(6030/HK)が2.0%高と値を上げている。中国当局が国内投資家の海外債券に対する規制緩和計画を打ち出したことで、収益機会が増えると期待された。
外食関連も物色される。中でも茶飲料チェーンの四川百茶百道実業(2555/HK)が5.8%、奈雪的茶HD(2150/HK)が2.5%、滬上阿姨(上海)実業(2589/HK)が1.9%ずつ上昇した。フードデリバリー業界の競争激化により、阿里巴巴集団HD(アリババ9988/HK)傘下の「餓了麼(ウーラマ)」や美団(3690/HK)は値引クーポンを配布。茶飲料のオーダーが急増したと伝わり、業績期待の買いが続いた。
半面、海運セクターはさえない。海豊国際HD(1308/HK)が6.0%、東方海外(316/HK)が3.3%、太平洋航運集団(2343/HK)が2.4%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が0.5%ずつ下落した。
本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.70%高の3497.48ポイントで取引を終了した。ソーラー発電関連が急伸。ハイテク、不動産、資源・素材、インフラ関連、消費関連、自動車、銀行・証券なども買われた。
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