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2025/08/20 16:27

中国大引:上海総合1.0%高で反発、自動車株に買い 無料記事

 20日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比38.92ポイント(1.04%)高の3766.21ポイントと反発した。約10年ぶりの高値水準を再び切り上げている。
 中国の景気支援スタンスが好感される流れ。中国財政部が19日公表したデータによると、1〜7月の財政赤字は前年同期比で49%拡大している。米関税政策の影響や、製造業の過当競争などで中国景気の減速が懸念される中、政府は財政赤字の拡大で経済を支える構えだ。李強・首相が18日、消費を促進し、経済成長を維持していく方針を表明するなど、政府は景気支援に注力していることも改めて材料視されている。
 一方、寄り付き前に発表された最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、予想通り銀行貸出の指標となる1年物LPRが3.00%、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRが3.50%に3カ月連続で据え置かれた。ただ、中国当局は政策金利や預金準備率を引き下げる可能性は依然として残るとの見方が市場では優勢。第4四半期(10〜12月)の引き下げが一部で予想されている。中国の若年失業率が悪化したことなどを懸念し、安く推移していたが、指数は後場途中からプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、自動車の上げが目立つ。上海汽車集団(600104/SH)が10%(ストップ)高、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が7.0%高、重慶千里科技(601777/SH)が3.1%高、長城汽車(601633/SH)と東風汽車(600006/SH)がそろって2.9%高で引けた。
 消費関連株も高い。酒造の舍得酒業(600702/SH)が8.4%、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が6.2%、家電の四川長虹電器(600839/SH)が4.5%、スーパーの永輝超市(601933/SH)が2.7%、百貨店の王府井集団(600859/SH)が2.3%ずつ上昇した。
 半導体株も物色される。LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が10%(ストップ)高、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が7.1%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.8%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.0%高、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が2.5%高で取引を終えた。金融株、資源・素材株、インフラ関連株、公益株、運輸株なども買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.50ポイント(0.18%)高の269.43ポイント、深センB株指数が8.90ポイント(0.67%)高の1344.12ポイントで終了した。



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