2025/06/20 13:31
香港前場:ハンセン1.2%高で4日ぶり反発、上海総合は0.1%上昇 
20日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比266.85ポイント(1.15%)高の23504.59ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が104.16ポイント(1.24%)高の8515.10ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は929億8840万香港ドルに縮小している(19日前場は1233億1970万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。前日のハンセン指数は構成銘柄がほぼ全面安となり、6月2日以来の安値を付けた。中国の政策に対する期待感も根強い。中国の一部地方で、消費財買い替え補助政策「以旧換新」向けの国の補助金支給が一時的に停止されていると伝わったことに関しては、人民日報が19日、総額1380億人民元(約2兆7890億円)の中央資金が2025年下半期に分割して支給される予定と報じている。一方、中国で20日公表された実質的な政策金利となる6月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、5月に引き下げられたばかりとあって、市場予想通りに据え置かれた。市場関係者からは、景気下支えに向け、当局は下半期に金利や預金準備率を引き下げる可能性があるとの声も聞かれている。
ただ、上値は限定的。中東情勢を巡る不透明感が続いている。イランとイスラエルの軍事衝突に歯止めがかからず、中東地域の緊張が続く中、米国がイランに対し直接的な攻撃の準備を進めていると伝わった。トランプ米大統領は19日、イランに対する軍事行動の是非を2週間内に決定すると声明している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が6.8%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が4.3%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.9%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の保険・銀行が高い。中国人寿のほか、新華人寿保険(1336/HK)が4.6%、中国人民保険集団(1339/HK)が4.3%、中国工商銀行(1398/HK)が3.2%、中国建設銀行(939/HK)が2.9%、招商銀行(3968/HK)が2.8%ずつ上昇した。
トラックやエンジン、商用車部品などの自動車関連も物色される。慶鈴汽車(1122/HK)が4.5%高、中国重汽(3808/HK)が2.8%高、イ柴動力(2338/HK)と重慶機電(2722/HK)がそろって2.6%高と値を上げた。
半面、太陽光発電の関連銘柄はさえない。陽光能源HD(757/HK)が2.9%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が2.6%、信義光能HD(968/HK)が0.8%ずつ下落した。
本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%高の3364.83ポイントで前場取引を終了した。金融が相場けん引。消費関連、不動産、医薬、運輸なども買われた。半面、自動車は安い。資源・素材、ハイテク、公益も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。前日のハンセン指数は構成銘柄がほぼ全面安となり、6月2日以来の安値を付けた。中国の政策に対する期待感も根強い。中国の一部地方で、消費財買い替え補助政策「以旧換新」向けの国の補助金支給が一時的に停止されていると伝わったことに関しては、人民日報が19日、総額1380億人民元(約2兆7890億円)の中央資金が2025年下半期に分割して支給される予定と報じている。一方、中国で20日公表された実質的な政策金利となる6月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、5月に引き下げられたばかりとあって、市場予想通りに据え置かれた。市場関係者からは、景気下支えに向け、当局は下半期に金利や預金準備率を引き下げる可能性があるとの声も聞かれている。
ただ、上値は限定的。中東情勢を巡る不透明感が続いている。イランとイスラエルの軍事衝突に歯止めがかからず、中東地域の緊張が続く中、米国がイランに対し直接的な攻撃の準備を進めていると伝わった。トランプ米大統領は19日、イランに対する軍事行動の是非を2週間内に決定すると声明している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が6.8%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が4.3%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.9%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の保険・銀行が高い。中国人寿のほか、新華人寿保険(1336/HK)が4.6%、中国人民保険集団(1339/HK)が4.3%、中国工商銀行(1398/HK)が3.2%、中国建設銀行(939/HK)が2.9%、招商銀行(3968/HK)が2.8%ずつ上昇した。
トラックやエンジン、商用車部品などの自動車関連も物色される。慶鈴汽車(1122/HK)が4.5%高、中国重汽(3808/HK)が2.8%高、イ柴動力(2338/HK)と重慶機電(2722/HK)がそろって2.6%高と値を上げた。
半面、太陽光発電の関連銘柄はさえない。陽光能源HD(757/HK)が2.9%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が2.6%、信義光能HD(968/HK)が0.8%ずつ下落した。
本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%高の3364.83ポイントで前場取引を終了した。金融が相場けん引。消費関連、不動産、医薬、運輸なども買われた。半面、自動車は安い。資源・素材、ハイテク、公益も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。