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2025/02/06 13:26

香港前場:ハンセン0.3%高で反発、上海総合は0.8%上昇 無料記事

 6日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比58.85ポイント(0.29%)高の20655.94ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が21.69ポイント(0.29%)高の7587.96ポイントと反発した。売買代金は796億5220万香港ドルに縮小している(5日前場は1142億2040万香港ドル)。
 米長期金利の低下が好感される流れ。昨夜の米債券市場では、米10年債利回りの低下が続き、一時、昨年12月中旬以来の安値を付けた。米景況感の悪化を受け、米連邦準備理事会(FRB)は年内に一段の利下げに踏み切るとの見方が再び広がっている。中国の景気対策に対する期待感も持続。足元の景況感が悪化する中、当局は景気浮揚のため、金融緩和など追加の経済対策を策定するとの観測も根強い状況だ。また、中国スタートアップ企業、「ディープシーク(深度求索)」が低コストで高性能な生成人工知能(AI)を開発したことも改めてクローズアップされる。エレクトロニクスやデータセンター、ソフトウエアまで、恩恵を受けやすい広範囲な銘柄群に買いが入った。ただ、上値は限定的。関税を巡る米中対立に対する懸念が依然としてくすぶっている。指数は安く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が8.4%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.9%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が5.6%高と上げが目立った。
 セクター別では、半導体・人工知能(AI)関連が高い。SMICのほか、晶門半導体(2878/HK)が5.5%、華虹半導体(1347/HK)が4.5%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.4%、金山雲HD(3896/HK)が7.9%、万国数拠HD(9698/HK)が4.2%、中軟国際(354/HK)が3.7%ずつ上昇した。このほか、医療デジタルサービスの智雲健康科技集団(9955/HK)が11.2%高。ディープシークが開発した生成AIを自社の医療用AIに統合したと発表し材料視されている。そのほか、AI搭載製品も販売する協働ロボットメーカーの深セン市越疆科技(2432/HK)が6.7%高と値を上げた。
 スマートフォン関連もしっかり。舜宇やBYDエレクのほか、高偉電子(1415/HK)が9.7%高、瑞声科技HD(2018/HK)が4.6%高、丘タイ科技(1478/HK)が2.7%高で引けた。
 半面、自動車セクターはさえない。華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.1%、東風汽車集団(489/HK)と蔚来集団(9866/HK)がそろって2.0%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が1.3%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.76%高の3254.12ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。軍事関連、不動産、消費関連、医薬、インフラ建設、保険・証券なども買われた。半面、公益は安い。銀行、エネルギーも売られた。



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