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2025/06/23 13:29

香港前場:ハンセン0.1%安で小反落、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 週明け23日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比31.66ポイント(0.13%)安の23498.82ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が9.16ポイント(0.11%)安の8517.91ポイントと小反落した。売買代金は1082億650万香港ドルとなっている(20日前場は929億8840万香港ドル)。
 中東情勢の悪化が重し。イランとイスラエルの軍事衝突が続く中、米国はイランの核施設を直接攻撃した。イラン外務省は、米国に必ず報復すると明言。また、イランのメディアが22日報じたところによると、イラン議会は「オイルロード」要衝のホルムズ海峡封鎖を承認した。国家安全保障最高評議会が決定すれば、封鎖は実行に移される。
 ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が続いている。20日公表された実質的な政策金利となる6月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、5月に引き下げられたばかりとあって、市場予想通りに据え置かれたが、市場関係者からは、景気下支えに向け、当局は下半期に金利や預金準備率を引き下げる可能性があるとの声も聞かれた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が2.4%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が2.2%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。広州富力地産(2777/HK)と遠洋集団HD(3377/HK)がそろって3.1%、建発国際投資集団(1908/HK)が2.8%、合景泰富地産HD(1813/HK)が1.6%ずつ下落した。
 消費セクターの一角も売られる。老舗調味料メーカーの海天調味食品(3288/HK)が8.0%安、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が2.8%安、米菓・飲料の中国旺旺HD(151/HK)が2.6%安、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.1%安、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が1.9%安で引けた。
 半面、海上輸送やコンテナリース・生産の海運関連は物色される。太平洋航運集団(2343/HK)が20.3%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.7%高、東方海外(316/HK)が2.5%高、中国国際海運集装箱(2039/HK)が5.1%高、勝獅貨櫃(716/HK)が4.3%高、中遠海運発展(2866/HK)が3.8%高と値を上げた。海上運賃上昇の思惑が高まっている。
 半導体セクターも高い。華虹半導体(1347/HK)が7.0%、晶門半導体(2878/HK)が5.9%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.9%、ASMPT(522/HK)が3.5%ずつ上昇した。米国が対中の半導体規制を強化する中、国内産業に注目が集まっている。
 本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.15%高の3365.07ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが高い。銀行、資源・素材、軍需産業、海運、インフラ建設なども買われた。半面、自動車は安い。消費関連、不動産、医薬、公益も売られた。



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