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2025/05/02 13:26

香港前場:ハンセン1.7%高で3日続伸、本土は休場 無料記事

 休場明け2日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比374.55ポイント(1.69%)高の22493.96ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が148.19ポイント(1.83%)高の8224.45ポイントと続伸した。売買代金は783億770万香港ドルとなっている(4月30日前場は1127億4870万香港ドル)。
 米中関係の改善期待が投資家心理を上向かせる流れ。中国商務部は2日、米中通商協議の可能性を検討しているなどとする報道官談話を発表した。それに先立つ1日、ルビオ米国務長官はニュース番組で、「米中協議は近いうちに行われるだろう」などと語っている。本土企業の業績成長も追い風。本土上場企業の2025年第1四半期(1〜3月)決算発表シーズンが終了し、4月29日午後8時(現地時間)時点で報告のあった上場企業5148社のうち、75.5%に相当する3884社が黒字を確保した。指数は朝方、弱く推移する場面がみられたものの、中盤から上げ幅を広げている。なお、メーデーに絡んだ祝日により、本土市場は1日から5日まで休場。香港市場は週明け5日が仏誕節で休場となる。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連の上げが目立つ。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が6.2%高、薬明生物技術(2269/HK)が5.5%高で引けた。ほか、指数構成銘柄ではないが、薬明合聯生物技術(2268/HK)が5.3%高、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が5.0%高、来凱医薬(2105/HK)が3.7%高と買われている。CRO各社は米国でも事業展開しているため、米中関係の改善がプラスに働くと期待された。
 新興EV(電気自動車)やスマートドライブ関連も高い。小鵬汽車(9868/HK)が7.3%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が5.8%、小米集団(1810/HK)が5.5%、地平線(9660/HK)が6.9%、速騰聚創科技(2498/HK)が3.1%ずつ上昇した。EVなどテック銘柄に買いが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は3.3%高と他の主要指数をアウトパフォームしている(構成30銘柄は全面高)。
 保険セクターもしっかり。中国人民財産保険(2328/HK)が4.3%高、中国人民保険集団(1339/HK)が3.9%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.5%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.1%高で前場取引を終えた。
 半面、製薬などの医薬セクターはさえない。百済神州(6160/HK)が3.7%、上海復星医薬集団(2196/HK)が3.3%、泰生物製薬(6978/HK)が1.7%、康希諾生物(6185/HK)が1.6%ずつ下落した。



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