/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2025/03/12 17:42

香港大引:ハンセン0.8%安で4日続落、テック指数は2.0%下落 無料記事

 12日の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比181.83ポイント(0.76%)安の23600.31ポイント4日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が73.24ポイント(0.84%)安の8682.13ポイントと反落した。売買代金は2784億9150万香港ドルにやや縮小している(11日は3070億3390万香港ドル)。
 投資家のリスク回避スタンスが優勢となる流れ。「トランプ関税」に端を発した貿易戦争で、世界経済に下押し圧力がかかると不安視されている。トランプ米政権は12日午前0時(米東部時間)、鉄鋼・アルミニウム製品などへの25%追加関税を全ての貿易相手国に発動した。欧州連合(EU)は即座に対抗措置を表明している。ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が支えとなっている。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が11日に閉幕し、今後は具体的な景気支援策が発表される見通しだ。指数はプラス圏で推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が7.0%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が6.4%安、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が4.6%安と下げが目立った。テック株に売りが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は2.0%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている(構成30銘柄のうち下落27)。
 半導体やクラウドの銘柄も安い。上海復旦微電子集団(1385/HK)が5.9%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.8%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が3.3%、万国数拠HD(9698/HK)が3.9%、金蝶国際軟件集団(268/HK)が3.7%、微盟集団(2013/HK)が3.2%ずつ下落した。
 鉄鋼・建材セクターもさえない。中国東方集団HD(581/HK)が2.4%安、鞍鋼(347/HK)が2.0%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.6%安、華新水泥(6655/HK)が3.2%安、中国建材(3323/HK)が1.7%安で引けた。
 半面、自動車セクターは高い。長城汽車(2333/HK)が12.6%、蔚来集団(9866/HK)が5.5%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.6%、東風汽車集団(489/HK)が2.9%、比亜迪(1211/HK)が1.4%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%安の3371.92ポイントで取引を終了した。酒造や食品飲料など消費関連が安い。軍需産業、資源・素材、医薬、不動産、銀行なども売られた。半面、ハイテクは高い。自動車、海運、証券も買われた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース