2025/01/02 13:26
香港前場:ハンセン1.5%安で反落、上海総合は1.1%下落
新年初商いとなる2日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比297.10ポイント(1.48%)安の19762.85ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も135.58ポイント(1.86%)安の7154.31ポイントと反落した。売買代金は874億2960万香港ドルとなっている(半日商いの12月31日は745億2110万香港ドル)。
中国景気の先行きが不安視される流れ。取引時間中に報告された2024年12月の財新中国製造業PMI(民間集計)は50.5となり、予想(51.7)外に前月(51.5)から低下した。先行して発表された国家統計局による景況感指数がそれほど悪い内容ではなかったこともあり、投資家に失望が広がった。ほか、米長期金利の上昇や、米国の対中関税強化なども懸念されている。米国では今月20日、トランプ米大統領の就任式が行われる予定。トランプ氏は就任後、中国などに追加関税を課すと表明している。ただ、売り一巡後に、指数は下げ幅をやや縮小。中国経済対策の期待感が支えとなっている。習近平・国家主席は12月31日、恒例の新年に向けたテレビ演説で、外部環境の不確実性などを踏まえ、2025年は積極的に政策を実行していくと表明した。(亜州リサーチ編集部)
中国金融株が下げを主導。ハンセン指数の構成銘柄では、中国建設銀行(939/HK)が3.0%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.9%安、招商銀行(3968/HK)が2.6%安、中国人寿保険(2628/HK)が3.7%安、中国平安保険(2318/HK)が3.1%安で前場取引を終えた。ほか、指数には組み入れられていないが、証券株も軒並み売られている。
半導体セクターも安い。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.9%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が4.4%、華虹半導体(1347/HK)が4.2%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.3%ずつ下落した。
医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連もさえない。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.6%安、来凱医薬(2105/HK)が3.2%安、薬明生物技術(2269/HK)が3.1%安、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が3.0%安と値を下げた。
他の個別株動向では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.1%安。2024年12月期(本決算)の前年比70〜80%減益見通しが売り材料視されている。
半面、産金セクターは高い。霊宝黄金(3330/HK)が13.7%、山東黄金鉱業(1787/HK)が7.3%、中国黄金国際資源(2099/HK)が6.1%、招金鉱業(1818/HK)が5.5%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.05%安の3316.50ポイントで前場取引を終了した。金融が下げ主導。ハイテク、インフラ関連、公益、消費関連、医薬なども売られた。半面、素材は高い。不動産も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国景気の先行きが不安視される流れ。取引時間中に報告された2024年12月の財新中国製造業PMI(民間集計)は50.5となり、予想(51.7)外に前月(51.5)から低下した。先行して発表された国家統計局による景況感指数がそれほど悪い内容ではなかったこともあり、投資家に失望が広がった。ほか、米長期金利の上昇や、米国の対中関税強化なども懸念されている。米国では今月20日、トランプ米大統領の就任式が行われる予定。トランプ氏は就任後、中国などに追加関税を課すと表明している。ただ、売り一巡後に、指数は下げ幅をやや縮小。中国経済対策の期待感が支えとなっている。習近平・国家主席は12月31日、恒例の新年に向けたテレビ演説で、外部環境の不確実性などを踏まえ、2025年は積極的に政策を実行していくと表明した。(亜州リサーチ編集部)
中国金融株が下げを主導。ハンセン指数の構成銘柄では、中国建設銀行(939/HK)が3.0%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.9%安、招商銀行(3968/HK)が2.6%安、中国人寿保険(2628/HK)が3.7%安、中国平安保険(2318/HK)が3.1%安で前場取引を終えた。ほか、指数には組み入れられていないが、証券株も軒並み売られている。
半導体セクターも安い。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.9%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が4.4%、華虹半導体(1347/HK)が4.2%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.3%ずつ下落した。
医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連もさえない。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.6%安、来凱医薬(2105/HK)が3.2%安、薬明生物技術(2269/HK)が3.1%安、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が3.0%安と値を下げた。
他の個別株動向では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.1%安。2024年12月期(本決算)の前年比70〜80%減益見通しが売り材料視されている。
半面、産金セクターは高い。霊宝黄金(3330/HK)が13.7%、山東黄金鉱業(1787/HK)が7.3%、中国黄金国際資源(2099/HK)が6.1%、招金鉱業(1818/HK)が5.5%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.05%安の3316.50ポイントで前場取引を終了した。金融が下げ主導。ハイテク、インフラ関連、公益、消費関連、医薬なども売られた。半面、素材は高い。不動産も買われた。
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