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2025/12/16 13:24 NEW!!

香港前場:ハンセン1.9%安で続落、上海総合は1.2%下落 無料記事

 16日前場の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比489.72ポイント(1.91%)安の25139.16ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が188.58ポイント(2.11%)安の8729.12ポイントと続落した。売買代金は1071億5340万香港ドルとなっている(15日前場は1082億3870万香港ドル)。
 リスク回避スタンスが強まる流れ。中国の景気不安や、米ハイテク株安が引き続き投資家心理を冷やしている。15日までに公表された中国の月次経済統計では、11月の小売売上高や鉱工業生産が予想を下回り、1〜11月の固定資産投資や不動産投資は予想以上に減少率が拡大。また、11月の金融統計では、人民元建て新規融資額などが市場予想を下回った。昨夜の米株市場では、人工知能(AI)産業の収益懸念がくすぶる中、ナスダック指数が0.6%安と3日続落している。米指標の発表も気がかり材料だ。米国では16日(日本時間22時30分ごろ)、米政府機関の一部閉鎖で集計が遅れていた11月の雇用統計が公表される予定。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を決めるうえで重要な判断材料となるため、模様眺めのムードも漂った。指数は中盤から下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が5.8%安、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が4.6%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、非鉄・レアメタル関連が安い。中国宏橋のほか、銅・コバルト鉱山の中国有色鉱業(1258/HK)が6.3%、非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が5.1%、ニッケル大手の新疆新キン鉱業(3833/HK)と希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)がそろって3.9%ずつ下落した。
 医薬セクターも急落。石薬のほか、上海復星医薬集団(2196/HK)が7.5%安、三生製薬(1530/HK)が4.0%安、江蘇恒瑞医薬(1276/HK)が3.2%安で引けた。
 半導体セクターもさえない。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.6%安、晶門半導体(2878/HK)が3.4%安、華虹半導体(1347/HK)が2.8%安で前場取引を終えた。そのほか、クラウドや人工知能(AI)技術の銘柄も値を下げている。
 本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.22%安の3820.85ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。インフラ関連、素材、医薬、不動産、公益、金融なども売られた。



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