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2025/12/08 13:27 NEW!!

香港前場:ハンセン0.2%安で3日ぶり反落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 週明け8日前場の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比63.53ポイント(0.24%)安の25872.37ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が12.05ポイント(0.13%)安の9094.43ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1154億110万香港ドルに拡大している(5日前場は816億5910万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米国では10日(日本時間11日未明)、米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を発表する。0.25%の追加利下げが決定されるとの見通しだが、その後の記者会見で、パウエルFRB議長が2026年の金融政策にどう言及するかが気がかりだ。また、中国では10日に11月の物価統計、週明け15日に同月の小売売上高や鉱工業生産などが公表される。内容を見極めたいとして買いが手控えられた。
 一方、取引時間中に公表された11月の中国貿易統計は、米ドル建て輸出が予想(4.0%増)を上回る5.9%増に拡大したが、米ドル建て輸入は予想(3.0%増)を下回る1.9%増に伸び悩んでいる。内需の弱さを示す内容と受け止められた。指数は前引けにかけて下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、創薬ベンチャーの信達生物製薬(1801/HK)が8.5%安、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が8.2%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.1%安と下げが目立った。信達生物は本日付でハンセン指数構成銘柄に新規組み入れ。除外銘柄はなかったため、構成銘柄は88→89に増加している。
 セクター別では、中国の銀行が安い。中国建設銀行(939/HK)と招商銀行(3968/HK)がそろって2.8%、中国工商銀行(1398/HK)が2.4%、中国銀行(3988/HK)が1.8%ずつ下落した。
 非鉄・産金セクターもさえない。中国アルミ(2600/HK)が2.8%安、江西銅業(358/HK)が1.9%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が1.8%安、招金鉱業(1818/HK)が2.8%安、霊宝黄金(3330/HK)が1.7%安、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.5%安で引けた。
 半面、中国証券セクターは物色される。華泰証券(6886/HK)が6.1%高、国泰海通証券(2611/HK)が5.5%高、中信証券(6030/HK)が4.1%高、広発証券(1776/HK)が3.5%高と値を上げた。市場活性化が期待される。中国証券監督管理委員会(証監会)の呉清・主席が先週末、優良証券会社に対し、レバレッジ規制を一部緩和する方針と表明した。
 半導体セクターも高い。華虹半導体(1347/HK)が3.6%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.2%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が3.1%、上海復旦微電子集団(1385/HK)と晶門半導体(2878/HK)がそろって2.2%ずつ上昇した。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.62%高の3927.19ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。金融、不動産、軍需産業、医薬、素材なども買われた。半面、エネルギーは安い。公益、自動車、消費関連も売られた。



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