2025/12/01 13:25
香港前場:ハンセン0.8%高で反発、上海総合は0.4%上昇 
週明け1日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比209.16ポイント(0.81%)高の26068.05ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が58.43ポイント(0.64%)高の9188.61ポイントと反発した。売買代金は1149億7450万香港ドルに拡大している(11月28日前場は754億9580万香港ドル)。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国景況感が悪化する中、当局は追加の景気刺激策を打ち出すとの見方が広がっている。11月30日に国家統計局が公表した11月の製造業PMIは49.2と市場予想(49.4)に届かず、景況判断の境目となる50を8カ月連続で下回った。また、これまで堅調だったサービス業も落ち込み、非製造業PMIは49.5と2022年12月以来、約3年ぶりに節目の50を割り込んだ。一方、中国では今月中旬ごろ、2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が開催される見通し。金融関係者からは、当局が会議を経て、26年1月にも預金準備率や政策金利を引き下げる可能性が指摘されている。そのほか、今月9〜10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、追加利下げが決定されるとの観測が強まっていることもプラスだ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.1%高、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が5.0%高、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が3.3%高と上げが目立った。
セクター別では、産金・非鉄が高い。紫金鉱業のほか、中国黄金国際資源(2099/HK)が8.4%、招金鉱業(1818/HK)と霊宝黄金(3330/HK)がそろって4.3%、江西銅業(358/HK)が8.0%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.8%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が3.4%ずつ上昇した。江西銅業については、先週のロンドン金属取引所(LME)で銅先物が史上最高値を更新したことも刺激。金属銘柄全般の追い風となった。
海運・港湾セクターもしっかり。中遠海運能源運輸(1138/HK)が5.2%高、中遠海運HD(1919/HK)が1.8%高、東方海外(316/HK)が1.5%高、遼寧港口(2880/HK)が2.4%高、中遠海運港口(1199/HK)が2.3%高、招商局港口HD(144/HK)が2.2%高で引けた。
半面、医薬セクターの一角はさえない。勁方医薬科技(上海)(2595/HK)が4.4%、長風薬業(2652/HK)が1.8%、中国生物製薬(1177/HK)が1.7%、三生製薬(1530/HK)が1.6%ずつ下落した。
本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.42%高の3904.90ポイントで前場の取引を終了した。非鉄・産金が高い。自動車、エネルギー、ハイテク、不動産なども買われた。半面、医薬は安い。銀行・保険も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国景況感が悪化する中、当局は追加の景気刺激策を打ち出すとの見方が広がっている。11月30日に国家統計局が公表した11月の製造業PMIは49.2と市場予想(49.4)に届かず、景況判断の境目となる50を8カ月連続で下回った。また、これまで堅調だったサービス業も落ち込み、非製造業PMIは49.5と2022年12月以来、約3年ぶりに節目の50を割り込んだ。一方、中国では今月中旬ごろ、2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が開催される見通し。金融関係者からは、当局が会議を経て、26年1月にも預金準備率や政策金利を引き下げる可能性が指摘されている。そのほか、今月9〜10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、追加利下げが決定されるとの観測が強まっていることもプラスだ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.1%高、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が5.0%高、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が3.3%高と上げが目立った。
セクター別では、産金・非鉄が高い。紫金鉱業のほか、中国黄金国際資源(2099/HK)が8.4%、招金鉱業(1818/HK)と霊宝黄金(3330/HK)がそろって4.3%、江西銅業(358/HK)が8.0%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.8%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が3.4%ずつ上昇した。江西銅業については、先週のロンドン金属取引所(LME)で銅先物が史上最高値を更新したことも刺激。金属銘柄全般の追い風となった。
海運・港湾セクターもしっかり。中遠海運能源運輸(1138/HK)が5.2%高、中遠海運HD(1919/HK)が1.8%高、東方海外(316/HK)が1.5%高、遼寧港口(2880/HK)が2.4%高、中遠海運港口(1199/HK)が2.3%高、招商局港口HD(144/HK)が2.2%高で引けた。
半面、医薬セクターの一角はさえない。勁方医薬科技(上海)(2595/HK)が4.4%、長風薬業(2652/HK)が1.8%、中国生物製薬(1177/HK)が1.7%、三生製薬(1530/HK)が1.6%ずつ下落した。
本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.42%高の3904.90ポイントで前場の取引を終了した。非鉄・産金が高い。自動車、エネルギー、ハイテク、不動産なども買われた。半面、医薬は安い。銀行・保険も売られた。
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