2025/12/08 16:33 NEW!!
中国大引:上海総合0.6%高で続伸、証券やハイテクに買い 
週明け8日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比21.27ポイント(0.55%)高の3924.08ポイントと続伸した。
市場活性化の期待が相場を支える流れ。中国証券監督管理委員会(証監会)の呉清・主席は先週末、優良証券会社に対し、レバレッジ規制を一部緩和する方針と表明した。また、外資ブローカーなどが中国株マーケットの強気見通しを相次ぎ示したことも引き続き材料視されている。一方、取引時間中に公表された11月の中国貿易統計は、米ドル建て輸出が予想(4.0%増)を上回る5.9%増に拡大したが、米ドル建て輸入は予想(3.0%増)を下回る1.9%増に伸び悩んだ。内需の弱さが改めて示される中、当局が内需拡大に向けた支援策を打ち出すとの期待も広がっている。2026年の経済政策を決める中央経済工作会議については、早めれば今週にも開催される見通しだ(2024年は12月11〜12日に実施)。また、中国共産党中央政治局が8日、「適度に緩和的な金融政策」と「より積極的な財政政策」を継続していく方針を改めて示したことも買い安心感につながっている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、証券の上げが目立つ。興業証券(601377/SH)が6.9%高、華泰証券(601688/SH)が3.9%高、国泰海通証券(601211/SH)が3.3%高、中信証券(600030/SH)が3.0%高で引けた。
ハイテク株も急伸。電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)や通信ネットワーク機器メーカーの南京華脈科技(603042/SH)、プリント基板(PCB)大手の深セン市景旺電子(603228/SH)がそろってストップ(10.0%)高、光ファイバー・ケーブル製造の烽火通信科技(600498/SH)が8.2%高、銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が3.8%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.7%高で取引を終えた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、AIチップの中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が4.6%高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は1.9%上昇し、他の主要指数をアウトパフォームした。保険株、不動産株、医薬株、素材株なども買われている。
半面、エネルギー関連株はさえない。中国中煤能源(601898/SH)が1.8%、陝西煤業(601225/SH)と中国神華能源(601088/SH)がそろって1.5%、中国海洋石油(600938/SH)と中海油田服務(601808/SH)がそろって1.4%ずつ下落した。自動車株、消費関連株、公益株、銀行株の一角も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.22ポイント(0.09%)安の251.56ポイント、深センB株指数が1.30ポイント(0.10%)安の1294.68ポイントで終了した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
市場活性化の期待が相場を支える流れ。中国証券監督管理委員会(証監会)の呉清・主席は先週末、優良証券会社に対し、レバレッジ規制を一部緩和する方針と表明した。また、外資ブローカーなどが中国株マーケットの強気見通しを相次ぎ示したことも引き続き材料視されている。一方、取引時間中に公表された11月の中国貿易統計は、米ドル建て輸出が予想(4.0%増)を上回る5.9%増に拡大したが、米ドル建て輸入は予想(3.0%増)を下回る1.9%増に伸び悩んだ。内需の弱さが改めて示される中、当局が内需拡大に向けた支援策を打ち出すとの期待も広がっている。2026年の経済政策を決める中央経済工作会議については、早めれば今週にも開催される見通しだ(2024年は12月11〜12日に実施)。また、中国共産党中央政治局が8日、「適度に緩和的な金融政策」と「より積極的な財政政策」を継続していく方針を改めて示したことも買い安心感につながっている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、証券の上げが目立つ。興業証券(601377/SH)が6.9%高、華泰証券(601688/SH)が3.9%高、国泰海通証券(601211/SH)が3.3%高、中信証券(600030/SH)が3.0%高で引けた。
ハイテク株も急伸。電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)や通信ネットワーク機器メーカーの南京華脈科技(603042/SH)、プリント基板(PCB)大手の深セン市景旺電子(603228/SH)がそろってストップ(10.0%)高、光ファイバー・ケーブル製造の烽火通信科技(600498/SH)が8.2%高、銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が3.8%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.7%高で取引を終えた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、AIチップの中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が4.6%高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は1.9%上昇し、他の主要指数をアウトパフォームした。保険株、不動産株、医薬株、素材株なども買われている。
半面、エネルギー関連株はさえない。中国中煤能源(601898/SH)が1.8%、陝西煤業(601225/SH)と中国神華能源(601088/SH)がそろって1.5%、中国海洋石油(600938/SH)と中海油田服務(601808/SH)がそろって1.4%ずつ下落した。自動車株、消費関連株、公益株、銀行株の一角も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.22ポイント(0.09%)安の251.56ポイント、深センB株指数が1.30ポイント(0.10%)安の1294.68ポイントで終了した。
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