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2025/12/16 17:36 NEW!!

香港大引:ハンセン1.5%安で続落、中国保険セクターに売り 無料記事

 16日の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比393.47ポイント(1.54%)安の25235.41ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が159.77ポイント(1.79%)安の8757.93ポイントと続落。ハンセン指数は11月21日以来、約1カ月ぶりの安値水準を付けた。売買代金は2015億2780万香港ドル(約4兆124億円)となっている(15日は2042億8870万香港ドル)。
 リスク回避スタンスが強まる流れ。中国の景気不安や、米ハイテク株安が引き続き投資家心理を冷やしている。15日までに公表された中国の月次経済統計では、11月の小売売上高や鉱工業生産が予想を下回り、1〜11月の固定資産投資や不動産投資は予想以上に減少率が拡大している。また、11月の金融統計では、人民元建て新規融資額などが市場予想を下回った。昨夜の米株市場では、人工知能(AI)産業の収益懸念がくすぶる中、ナスダック指数が0.6%安と3日続落している。米指標の発表も気がかり材料だ。米国では16日(日本時間22時30分ごろ)、米政府機関の一部閉鎖で集計が遅れていた11月の雇用統計が公表される予定。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を決めるうえで重要な判断材料となるため、模様眺めのムードも漂った。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)とインフラ投資会社の長江基建集団(1038/HK)がそろって4.4%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が4.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の保険が安い。中国人寿のほか、中国人民財産保険(2328/HK)が3.6%、中国人民保険集団(1339/HK)が3.0%、中国平安保険(2318/HK)が2.1%ずつ下落した。
 非鉄・レアメタル関連も急落。ニッケル大手の新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.9%安、銅・コバルト鉱山の中国有色鉱業(1258/HK)が4.8%安、非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が3.3%安、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が3.0%安で引けた。
 半導体セクターもさえない。晶門半導体(2878/HK)と蘇州貝克微電子(2149/HK)がそろって2.3%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.9%安で取引を終えた。そのほか、クラウドや人工知能(AI)技術の銘柄も値を下げている。
 半面、中国不動産セクターの一角はしっかり。建発国際投資集団(1908/HK)が3.1%、万科企業(2202/HK)が2.9%、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.7%ずつ上昇した。
 本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.11%安の3824.81ポイントで取引を終了した。非鉄・産金が安い。電設、ハイテク、医薬、不動産、公益、金融なども売られた。半面、自動車の一角は高い。空運やエネルギーの一角も買われた。



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