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2025/12/12 13:37 NEW!!

香港前場:ハンセン1.4%高で反発、上海総合.04%下落 無料記事

 12日前場の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比348.33ポイント(1.36%)高の25878.84ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が104.80ポイント(1.17%)高の9039.08ポイントと反発した。売買代金は1065億3250万香港ドルとなっている(11日前場は953億5540万香港ドル)。
 中国の景気対策が投資家心理を上向かせる流れ。2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が10〜11日に開催され、金融と財政で景気を支援する方針が決定された。一連の報道によると、積極的な財政出動を約束し、金利や預金準備率の引き下げなどが示唆され、必要な財政赤字も維持される。デフレ脱却にも注力するとした。また、米金融緩和が米景気を改善させるとの期待が続き、昨夜の米株市場で主要指標のNYダウが約1カ月ぶりに史上最高値を更新したことも買い安心感につながっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が3.8%高、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が3.6%高、宅配サービス中国大手の中通快逓(2057/HK)が3.2%高と上げが目立った。
 セクター別では、消費が高い。茶飲料チェーンの四川百茶百道実業(2555/HK)が4.6%、家電のTCL電子HD(1070/HK)が3.6%、日用雑貨チェーンの名創優品集団(9896/HK)が3.5%、スポーツ用品の中国動向(3818/HK)が3.2%、冷凍食品の安井食品集団(2648/HK)が2.7%、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)と火鍋の海底撈国際HD(6862/HK)がそろって2.5%ずつ上昇した。中央経済工作会議では、「内需主導を堅持し、強大な国内市場を構築する」という内容を重要任務の冒頭に挙げている。
 非鉄・産金セクターもしっかり。中国宏橋集団や紫金鉱業集団のほか、江西銅業(358/HK)が3.5%高、中国アルミ(2600/HK)が3.4%高、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が2.4%高、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.3%高で前場取引を終えた。
 自動運転やライダー(LiDAR)の銘柄も物色される。知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が5.6%高、深セン佑駕創新科技(2431/HK)が3.7%高、文遠知行(800/HK)が3.5%高、速騰聚創科技(2498/HK)が5.7%高、禾賽科技(2525/HK)が4.1%高と値を上げた。
 半面、半導体セクターはさえない。蘇州納芯微電子(2676/HK)が2.0%、華虹半導体(1347/HK)と上海復旦微電子集団(1385/HK)がそろって1.9%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が1.4%ずつ下落した。
 本土マーケットは小幅に4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%安の3871.78ポイントで前場の取引を終了した。金融が安い。エネルギー、医薬、通信・メディアなども売られた。半面、ハイテクは高い。インフラ関連、素材、消費、自動車、公益、不動産も買われた。


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