2025/10/22 16:25
中国大引:上海総合0.1%安で3日ぶり反落、ハイテクや産金に売り 
22日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比2.57ポイント(0.07%)安の3913.76ポイントと3日ぶりに反落した。
米中関係を巡る不透明感が重しとなる流れ。トランプ米大統領は21日、中国の習近平・国家主席との関係は良好で、次回会談で良いディール(通商取引)が結べる見通しと述べながらも、中国との貿易関係は不公平だったと強調。予定している首脳会談が実現しない可能性に言及している。前日までは、通商問題で応酬を続けている米中関係が緩和に向かうとの見方が優勢だっただけに、水を差された格好だ。
ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が相場を下支えしている。来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について中国共産党が議論する第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)は20日にスタートし、あす23日に終了する予定。内需拡大などが主要テーマになるとみられている。また、一部の市場関係者は、年末までに預金準備率と政策金利が引き下げられると予測した。上海総合指数は一時、プラス圏に浮上する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの下げが目立つ。半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が7.1%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が4.5%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)とフラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)がそろって3.7%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が3.2%安で引けた。
産金株も安い。赤峰黄金(600988/SH)が3.4%、山東黄金(600547/SH)が3.0%、中金黄金(600489/SH)が2.5%、紫金鉱業集団(601899/SH)が2.0%ずつ下落した。金相場の急落が逆風。昨夜のNY市場では、金先物が前日比で5.7%下落し、一日での下げ率は過去最大規模を記録した。
医薬株もさえない。湖南方盛製薬 (603998/SH)が3.1%安、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が2.1%安、上海復星医薬集団(600196/SH)が1.5%安、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が1.1%安で取引を終えた。消費関連株、自動車株、軍需産業株なども売られている。
半面、不動産株はしっかり。中華企業(600675/SH)と京能置業(600791/SH)がそろって3.6%、華遠地産(600743/SH)が3.2%、緑地HD(600606/SH)が2.8%ずつ上昇した。銀行株、エネルギー株、通信・メディア株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.99ポイント(0.38%)安の260.41ポイント、深センB株指数が11.98ポイント(0.88%)安の1342.17ポイントで終了した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中関係を巡る不透明感が重しとなる流れ。トランプ米大統領は21日、中国の習近平・国家主席との関係は良好で、次回会談で良いディール(通商取引)が結べる見通しと述べながらも、中国との貿易関係は不公平だったと強調。予定している首脳会談が実現しない可能性に言及している。前日までは、通商問題で応酬を続けている米中関係が緩和に向かうとの見方が優勢だっただけに、水を差された格好だ。
ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が相場を下支えしている。来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について中国共産党が議論する第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)は20日にスタートし、あす23日に終了する予定。内需拡大などが主要テーマになるとみられている。また、一部の市場関係者は、年末までに預金準備率と政策金利が引き下げられると予測した。上海総合指数は一時、プラス圏に浮上する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの下げが目立つ。半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が7.1%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が4.5%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)とフラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)がそろって3.7%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が3.2%安で引けた。
産金株も安い。赤峰黄金(600988/SH)が3.4%、山東黄金(600547/SH)が3.0%、中金黄金(600489/SH)が2.5%、紫金鉱業集団(601899/SH)が2.0%ずつ下落した。金相場の急落が逆風。昨夜のNY市場では、金先物が前日比で5.7%下落し、一日での下げ率は過去最大規模を記録した。
医薬株もさえない。湖南方盛製薬 (603998/SH)が3.1%安、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が2.1%安、上海復星医薬集団(600196/SH)が1.5%安、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が1.1%安で取引を終えた。消費関連株、自動車株、軍需産業株なども売られている。
半面、不動産株はしっかり。中華企業(600675/SH)と京能置業(600791/SH)がそろって3.6%、華遠地産(600743/SH)が3.2%、緑地HD(600606/SH)が2.8%ずつ上昇した。銀行株、エネルギー株、通信・メディア株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.99ポイント(0.38%)安の260.41ポイント、深センB株指数が11.98ポイント(0.88%)安の1342.17ポイントで終了した。
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