2025/12/03 17:35
香港大引:ハンセン1.3%安で3日ぶり反落、消費関連に売り 
3日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比334.32ポイント(1.28%)安の25760.73ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が154.10ポイント(1.68%)安の9028.55ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1643億6070万香港ドル(約3兆2855億円)と連日で縮小している(2日は1782億4680万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中国の景気不安が改めて意識された。取引時間中に発表された民間が集計する11月のRatingDog中国サービス業PMIは、前月の52.6から52.1に低下。前月からの低下は3カ月連続となる。それより先、官民で公表された11月の中国製造業PMIは景況判断の境目となる50をそろって割り込み、内需の弱さを顕在化させる内容だった。一方、中国では今月中旬ごろ、2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が開催される見通し。当局が内需を刺激する政策を打ち出すとの観測もあるが、内容を見極めたいとして模様眺めのムードも漂っている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が3.6%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が3.1%安、オンラインゲーム中国大手の網易(ネットイース:9999/HK)が2.9%安と下げが目立った。
セクター別では、消費関連が安い。ネットイースのほか、冷凍食品の安井食品集団(2648/HK)が3.3%、酒造の華潤ビールHD(291/HK)が2.8%、日用雑貨チェーンの名創優品集団(9896/HK)とマルチブランド化粧品の上海上美化妝品(2145/HK)がそろって2.7%、飲料水の農夫山泉(9633/HK)が2.5%、テレビ(TV)メーカーの創維集団(751/HK)が2.3%ずつ下落した。
自動運転やライダー(LiDAR)などの銘柄もさえない。深セン佑駕創新科技(2431/HK)が8.0%安、小馬智行(ポニーAI:2026/HK)が3.2%安、地平線(9660/HK)が3.1%安、禾賽科技(2525/HK)と速騰聚創科技(2498/HK)がそろって2.4%安で引けた。そのほか、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が3.33%安。同社のスマート電動SUV「EC6」が上海で車体が真っ二つ割れる交通事故を起こし、事故原因について警察が捜査中と伝わったことを改めて不安視している。
半面、非鉄・レアメタル関連銘柄の一角はしっかり。アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が4.1%、非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)とモリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)がそろって3.0%、ニッケル大手の新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.4%、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が0.9%ずつ上昇した。金力永磁については、中国がレアアース(希土類)の新たな輸出ライセンスの第1弾を発給し、うち、金力永磁はほぼ全顧客向けに輸出可能なライセンスを取得したもようと伝えられている。
本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%安の3878.00ポイントで取引を終了した。不動産が安い。金融、ハイテク、消費関連、自動車、軍需産業、インフラ関連、エネルギーなども売られた。半面、非鉄・レアメタルは高い。運輸、公益、産金も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中国の景気不安が改めて意識された。取引時間中に発表された民間が集計する11月のRatingDog中国サービス業PMIは、前月の52.6から52.1に低下。前月からの低下は3カ月連続となる。それより先、官民で公表された11月の中国製造業PMIは景況判断の境目となる50をそろって割り込み、内需の弱さを顕在化させる内容だった。一方、中国では今月中旬ごろ、2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が開催される見通し。当局が内需を刺激する政策を打ち出すとの観測もあるが、内容を見極めたいとして模様眺めのムードも漂っている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が3.6%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が3.1%安、オンラインゲーム中国大手の網易(ネットイース:9999/HK)が2.9%安と下げが目立った。
セクター別では、消費関連が安い。ネットイースのほか、冷凍食品の安井食品集団(2648/HK)が3.3%、酒造の華潤ビールHD(291/HK)が2.8%、日用雑貨チェーンの名創優品集団(9896/HK)とマルチブランド化粧品の上海上美化妝品(2145/HK)がそろって2.7%、飲料水の農夫山泉(9633/HK)が2.5%、テレビ(TV)メーカーの創維集団(751/HK)が2.3%ずつ下落した。
自動運転やライダー(LiDAR)などの銘柄もさえない。深セン佑駕創新科技(2431/HK)が8.0%安、小馬智行(ポニーAI:2026/HK)が3.2%安、地平線(9660/HK)が3.1%安、禾賽科技(2525/HK)と速騰聚創科技(2498/HK)がそろって2.4%安で引けた。そのほか、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が3.33%安。同社のスマート電動SUV「EC6」が上海で車体が真っ二つ割れる交通事故を起こし、事故原因について警察が捜査中と伝わったことを改めて不安視している。
半面、非鉄・レアメタル関連銘柄の一角はしっかり。アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が4.1%、非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)とモリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)がそろって3.0%、ニッケル大手の新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.4%、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が0.9%ずつ上昇した。金力永磁については、中国がレアアース(希土類)の新たな輸出ライセンスの第1弾を発給し、うち、金力永磁はほぼ全顧客向けに輸出可能なライセンスを取得したもようと伝えられている。
本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%安の3878.00ポイントで取引を終了した。不動産が安い。金融、ハイテク、消費関連、自動車、軍需産業、インフラ関連、エネルギーなども売られた。半面、非鉄・レアメタルは高い。運輸、公益、産金も買われた。
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