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2020/12/31 16:35

中国大引:上海総合1.7%高で続伸、証券セクターなどが大幅高 無料記事

 年内最終商いとなった31日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比58.62ポイント(1.72%)高の3473.07ポイントと続伸した(年間で13.87%上昇)。終値ベースでは、約2年10カ月ぶりの高値水準を回復している。(上海A株指数は1.72%高の3640.46ポイント)。
 資金流入期待が高まる流れ。人力資源・社会保障局は30日、年金基金の株式投資枠に関し、将来的に最大40%まで拡大する意向を表明した。流入資金は最大で3000億人民元(約4兆7500億円)に達するという。来年スタートする第14次5カ年計画(2021〜25年)を見据え、政策で恩恵を受けやすい銘柄群を物色する動きも続いた。第14次5カ年計画の基本指針では、内需の拡大や科学技術の発展に重点を置く方針が示されている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、証券の上げが目立つ。中原証券(601375/SH)や方正証券(601901/SH)、招商証券(600999/SH)などがそろってストップ高で引けた。年金マネーの流入拡大によるマーケットの活況で、手数料収入などが拡大するとの思惑が強まっている。
 消費関連株も高い。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.4%上昇し、連日で最高値を切り上げた(終値1998.00人民元、時価総額2兆5099億人民元、約39兆6062億円)。そのほか、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が7.4%高、老舗小売グループの王府井集団(600859/SH)が7.2%高、家電メーカーの海爾智家(600690/SH)が4.0%高などと値を上げている(中国旅遊集団中免は最高値)。銀行・保険株、ハイテク株、医薬品株、インフラ関連株、運輸株、防衛関連株、素材株、自動車株なども買われた。
 また、ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数は2.3%高と続伸し、約5年5カ月ぶりの高値水準を回復。構成銘柄では、車載電池の中国最大手メーカー、寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)が3.3%高と続伸し、連日で最高値を切り上げた。同社は一昨日(29日)引け後、最大390億人民元(約6180億円)を投じてバッテリー生産設備の拡張・新設を行うと発表。これを材料に、昨日(30日)に続き大口の買いが入った。
 外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が2.40ポイント(1.00%)高の243.47ポイント、深センB株指数が10.27ポイント(0.95%)高の1086.72ポイントで終了した。



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