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2021/04/29 13:23

香港前場:ハンセン0.6%高で続伸、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 29日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比180.06ポイント(0.62%)高の29251.40ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が42.34ポイント(0.38%)高の11057.03ポイントと3日続伸した。半日の売買代金は682億2100万香港ドルとなっている(28日前場は699億7600万香港ドル)。
 企業業績の改善がプラス。主要企業の決算報告がピークを迎える中、これまでに発表された各社の業績は、増益や黒字転換など堅調なものが多くみられる状況だ。原油高も追い風。昨夜のWTI原油先物は1.5%高と続伸し、一時は約1カ月半ぶりの高値を付けた。ただ、上値は限定的。今週末からメーデーの大型連休(5月1〜5日)がスタートすることや、あす30日に4月の中国製造業PMIが公表されることが買い手控え要因として意識された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険業務を手がけるAIAグループ(1299/HK)が3.3%高、ビールメーカー大手の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が3.1%高、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.3%高と上げが目立った。サイノペックが公表した四半期決算は、純損益が黒字に転換している。
 セクター別では、保険・証券が高い。中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が6.5%、中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が3.9%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.8%、広発証券(1776/HK)が4.1%、中信証券(6030/HK)が3.8%、海通証券(6837/HK)が3.4%ずつ上昇した。各社が報告した四半期決算は、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険が67%増益、ブローカー最大手の中信証券が27%増益などと業績が改善している。
 石油や石炭のエネルギーセクターもしっかり。上記したサイノペックのほか、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.8%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.4%高、中国中煤能源(1898/HK)が4.1%高、中国神華能源(1088/HK)が2.8%高、エン州煤業(1171/HK)が2.0%高と値を上げた。
 そのほか、鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.8%高。四半期の利益4倍に加え、中間期の大幅増益見通しを明らかにした。医薬品卸売大手の上海医薬集団(2607/HK)は1.4%高と続伸し、約2年5カ月ぶりの高値水準の達している。四半期決算の利益が倍増した。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の3463.10ポイントで取引を終了した。金融株が上げを主導する。不動産株、エネルギー株、インフラ関連株、海運株、半導体株なども買われた。半面、食品飲料株は安い。医薬品株、自動車株、素材株の一角も売られた。



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