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2020/11/17 13:25

香港前場:ハンセン0.1%高で続伸、上海総合は0.2%下落 無料記事

 17日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比28.72ポイント(0.11%)高の26410.39ポイントと小幅に続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は4.52ポイント(0.04%)安の10574.42ポイントと反落した。半日の売買代金は778億2100万香港ドルとなっている(16日前場は825億4300万香港ドル)。
 海外株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、NYダウが1.6%高と続伸し、約9カ月ぶりに最高値を更新した。欧州市場でも主要株価指数が軒並み上昇している。新型コロナウイルスワクチン開発の好材料が相次ぐなか、経済活動の正常化が早まるとの見方が強まった。ただ、米中対立の懸念がくすぶり上値は限定的。「トランプ米大統領が中国に対する追加の制裁措置を計画しているもよう」などと報じられたことが引き続き重しとなっている。また、ハンセン指数は前日、約8カ月ぶりの高値水準を回復しただけに、売り圧力も意識された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が6.6%高、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が3.6%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.1%高と上げが目立った。
 セクター別では、石油生産・化工や掘削、石炭などエネルギー関連が高い。上記した中国石油天然気のほか、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)と中国石油化工(サイノペック:386/HK)がそろって2.2%、中海油田服務(2883/HK)が8.1%、中国神華能源(1088/HK)が1.9%ずつ上昇した。昨夜のWTI原油先物は急反発。世界的な経済活動の正常化で原油需要が増えるとみられている。
 半面、ハイテクやIT銘柄で構成されるハンセン科技指数は2.3%安と4日ぶりに反落。組み入れウエート上位の「ATMX」銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が0.6%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.8%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.4%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が5.2%安で前場取引を終えている。
 半導体や通信設備・工事などの銘柄群もさえない。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.6%安、華虹半導体(1347/HK)が1.8%安、京信通信系統HD(2342/HK)が1.9%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.8%安、中国通信服務(552/HK)が1.1%安で引けた。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.20%安の3340.32ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株と医薬品株が安い。非鉄株、証券株、食品飲料株、防衛関連株なども売られた。半面、運輸株は高い。エネルギー株、不動産株、自動車株、銀行・保険株も買われた。



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