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2020/11/26 13:35

香港前場:ハンセン0.01%高で5日続伸、上海総合は0.1%下落 無料記事

 26日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比2.77ポイント(0.01%)高の26672.52ポイントと5日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が63.31ポイント(0.60%)高の10621.14ポイントと3日ぶりに反発した。半日の売買代金は606億8700万香港ドルに縮小している(25日前場は975億4600万香港ドル)。
 米ハイテク株高を好感した買いが先行する流れ。昨夜の米株市場では、ナスダック指数が0.5%高と3日続伸し、9月2日以来、約2カ月半ぶりに史上最高値を更新した。中国人民銀行(中央銀行)が小幅ながら資金供給を継続していることも支え。人民銀は26日、リバースレポを通じ期日到来分との差し引きで100億人民元の資金を市中に供給した(資金供給は4日連続)。ただ、上値は重い。売り圧力が意識され、ハンセン指数はマイナス圏で推移する場面もみられている。同指数は前日まで4日続伸し、足元では約8カ月半ぶりの高値水準を回復していた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.7%高、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が1.6%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.5%高、本土最大手の中国工商銀行(1398/HK)が1.3%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の金融が高い。上記した中国工商銀行のほか、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が1.9%、招商銀行(3968/HK)が1.6%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.5%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 他の個別株動向では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が3.8%高。9月中間決算の黒字転換が材料視された。
 半面、自動車セクターはさえない。長城汽車(2333/HK)が3.1%安、北京汽車(1958/HK)が3.0%安、広州汽車集団(2238/HK)が2.4%安、吉利汽車HD(175/HK)が2.2%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.6%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.4%安、東風汽車集団(489/HK)が1.2%安と値を下げている。中国の国家発展改革委員会が各地方当局に対し、新エネルギー車産業への投資状況を調査するよう指示したもよう――と複数メディアが25日に報じたことがセクター全体の売り材料となっている。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%安の3358.01ポイントで前場の取引を終えた。自動車株が安い。消費関連株、素材株、医薬品株、海運株、インフラ関連株、ハイテク株なども売られた。半面、金融株は高い。エネルギー株、公益株、空運株も買われた。



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