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2020/11/24 17:44

香港大引:ハンセン0.4%高で3日続伸、香港交易所4.0%上昇 無料記事

 24日の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比102.00ポイント(0.39%)高の26588.20ポイントと3日続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は53.95ポイント(0.51%)安の10612.58ポイントと反落した。ハンセン指数の終値は、約8カ月半ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1432億4200万香港ドルにやや縮小した(23日は1520億3800万香港ドル)。
 米株高を好感した買いが先行する流れ。昨夜の米株市場では、新型コロナウイルスワクチンの早期普及観測でNYダウが1.1%高と反発した。米ファイザーが開発中のワクチンについては、早ければ12月11日にも接種が開始される見通し。また中国では、「保健当局は早ければ12月にも、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)のワクチンを正式承認する」と関係筋情報として伝えられた。
 ただ、上値は重い。本土株安や香港域内の景気不安で、ハンセン指数は安く推移する場面もみられている。香港ではウイルス感染が再び拡大し、当局は24日、バーやラウンジ、カラオケなどを再び閉鎖する一連のコロナ対策を発表した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が4.0%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.9%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.4%高、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK、BABA/NYSE)が2.3%高と上げが目立った。米市場に重複上場するアリババに関しては、本土マネーの流入期待が強まっている。あすの香港施政方針演説に関し、「中国・香港間の相互取引スキームに、セカンダリー(重複)上場の銘柄を加える方針が言及される」との観測が流れた。アリババと同じセカンダリー銘柄では、網易(ネットイース:9999/HK、NTES /NASDAQ)が1.5%高、京東集団(JDドットコム:9618/HK、JD:NASDAQ)が1.0%高で取引を終えている。また、香港交易所については、商い増が連想された。
 セクター別では、空運が高い。国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が7.8%、中国南方航空(1055/HK)が4.5%、中国国際航空(753/HK)が3.8%、中国東方航空(670/HK)が3.5%ずつ上昇した。
 半導体や通信設備・工事の銘柄群もしっかり。華虹半導体(1347/HK)が5.9%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が5.7%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が5.4%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.0%高、京信通信系統HD(2342/HK)が7.5%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が6.5%高と値を上げた。
 半面、医薬品セクターは安い。康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が4.8%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が3.9%、石薬集団(1093/HK)が3.6%、金斯瑞生物科技(1548/HK)が3.5%、四環医薬HD集団(460/HK)が2.1%ずつ下落した。
 中国の金融セクターもさえない。中国農業銀行(1288/HK)が2.4%安、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が1.9%安、招商銀行(3968/HK)が1.8%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.3%安、中国平安保険(2318/HK)が1.2%安で引けた。
 一方、本土マーケットは5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%安の3402.82ポイントで取引を終えた。消費関連株が安い。自動車株、医薬品株、海運株、公益株、金融株、不動産株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。空運株、資源・素材株、発電設備株も買われた。



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