週明け23日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比36.76ポイント（1.09％）高の3414.49ポイントと4日続伸した。8月に付けた年初来高値（終値で3451.09ポイント）に接近している（上海A株指数は1.09％高の3578.71ポイント）。
　投資家のリスク選好スタンスが強まる流れ。中国の政策に対する期待感が続いたほか、商品市況高が追い風となった。WTI原油先物は先週末に反発し、23日の時間外取引でも高く推移している。20日のロンドン金属市場（LME）では、アルミや銅など主要産品が軒並み上昇した。(亜州リサーチ編集部)
　エネルギー株が相場を主導。中国神華能源（601088/SH）が3.7％高、中国石油天然気（601857/SH）が1.7％高で引けた。非鉄や建材の素材株も急伸。中国アルミ（601600/SH）が6.9％高、江西銅業（600362/SH）が6.3％高、華新水泥（600801/SH）が2.0％高で取引を終えた。
　酒造や自動車、家電など消費関連株も高い。貴州茅台酒（貴州マオタイ：600519/SH）が4.1％、広州汽車集団（601238/SH）が5.4％、海爾智家（600690/SH）が2.9％ずつ上昇した。来年スタートする国民経済・社会発展の新5カ年計画（2021〜25年）では、内需拡大が主要なテーマとなっている。そのほか、金融株、海運株、インフラ関連株、不動産株なども買われた。
　半面、医薬品株は総じて安い。薬明康徳（603259/SH）が1.5％下落した。空運株、ハイテク株の一角も売られている。
　一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が1.28ポイント（0.50％）高の254.01ポイント、深センB株指数が8.90ポイント（0.90％）高の993.29ポイントで終了した。



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