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2020/11/23 13:25

香港前場:ハンセン0.2%安で反落、上海総合は0.9%上昇 無料記事

 週明け23日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比48.37ポイント(0.18%)安の26403.17ポイントと反落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は88.80ポイント(0.84%)高の10642.15ポイントと3日ぶりに反発した。半日の売買代金は782億2200万香港ドルとなっている(20日前場は718億300万香港ドル)。
 新型コロナ感染再拡大が不安視される流れ。香港政府は21日、域内の新型コロナ感染者を新たに43人確認したと発表した。これは過去3カ月余りで最多となる。香港当局は同日、今月22日に予定していたシンガポールと香港の入境規制を緩和する「トラベルバブル」の始動を2週間延期すると発表した。また、米国では1日当たり感染者数が過去最高水準で推移。カリフォルニア州が19日、夜間外出禁止令を発動するなど行動制限を強化する州や都市が相次いでいる。
 ただ、中国の政策期待を支えに下値は限定的。国民経済・社会発展の新5カ年計画(2021〜25年)は来年スタートする。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.0%安、同じくカジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.5%安、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が3.7%安、不動産事業を中核とする多国籍コングロマリットの太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)が3.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、空運が安い。国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が4.6%、中国南方航空(1055/HK)が4.5%、中国国際航空(753/HK)が3.0%、中国東方航空(670/HK)が1.4%ずつ下落した。
 半面、非鉄セクターは高い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が15.9%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が9.9%、江西銅業(358/HK)が6.9%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が6.3%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.8%ずつ上昇した。商品市況高を好感。先週末のロンドン金属市場(LME)では、アルミや銅など主要商品が軒並み上昇した。
 石油生産や掘削、石炭、天然ガスなどエネルギー関連セクターもしっかり。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.3%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.4%高、中海油田服務(2883/HK)が6.0%高、エン州煤業(1171/HK)が5.4%高、中国中煤能源(1898/HK)が4.3%高、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が5.1%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が4.0%高で引けた。
 ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連の一角も物色される。ハンセン科技指数は0.9%高と続伸した。組み入れウエート上位の銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.4%高、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が5.1%高で取引を終えている。小米集団は上場来高値を更新した。
 一方、本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.86%高の3406.79ポイントで前場の取引を終えた。資源・素材株が高い。エネルギー株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株、不動産株、銀行株なども買われた。半面、医薬品株は安い。ハイテク株、保険株も売られた。


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