2020/11/20 13:29
香港前場:ハンセン0.4%高で反発、上海総合は0.1%上昇
20日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比92.10ポイント(0.35%)高の26449.07ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が2.50ポイント(0.02%)高の10557.86ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は718億300万香港ドルとなっている(19日前場は700億6100万香港ドル)。
米中の政策に対する期待感が相場を支えている。米メディアが19日報じたところによれば、米国の与野党は、新型コロナウイルス流行に対処する追加経済対策の協議再開で合意した。中国では国務院(内閣に相当)が18日の常務会議で、自動車などを対象とする消費拡大策を強化する方針を確認している。ただ、上値は重い。欧米では新型コロナ感染が再拡大していることもあり、目先の景気不安が依然としてくすぶっている。中国人民銀行(中央銀行)が朝方公表した銀行貸し出しの新たな指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は、7カ月連続で据え置かれた。市場予想通りだったこともあり、相場に対する影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
ハイテクやITの「ニューエコノミー」が相場を主導。ハンセン科技指数は1.1%高と反発した。組み入れウエート上位の「ATMX」銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.3%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.3%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.3%高、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.8%高で取引を終えている。小米集団は上場来高値を更新した。
ハンセン指数の構成銘柄では、上記したアリババなどのほか、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.0%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.9%高と上げが目立っている。
セクター別では、自動車が高い。前記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が5.9%、広州汽車集団(2238/HK)が5.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.1%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.9%ずつ上昇した。
そのほかにも、小売や食品飲料、酒造、家電などの消費関連が物色される。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が11.8%高、中国旺旺HD(151/HK)が2.3%高、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が1.6%高、青島ビール(168/HK)が4.8%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が1.3%高で取引を終えた。青島ビール、海爾電器集団はそれぞれ最高値を切り上げている。百貨店チェーン中国大手の百盛商業集団が19日引け後に公表した7〜9月期決算では、コロナ禍の影響で純損失の計上が余儀なくされたものの、赤字額は上半期から大幅に縮小。業績の持ち直しが意識された。
半面、石油生産や天然ガスなどエネルギー関連はさえない。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.6%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.1%安、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.6%安、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が2.5%安で引けた。原油相場の先安観が重し。原油需要が縮小するとの不安で、昨夜のWTI原油先物は反落した。欧州では英国やフランスの一部でロックダウン(都市封鎖)が導入され、米国でもいくつかの州や市で行動制限を強めている。
一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%高の3366.54ポイントで前場の取引を終えた。自動車株が高い。消費関連株、素材株、海運株、医薬品株、防衛関連株、証券株、エネルギー株、公益株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。銀行・保険株、不動産株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中の政策に対する期待感が相場を支えている。米メディアが19日報じたところによれば、米国の与野党は、新型コロナウイルス流行に対処する追加経済対策の協議再開で合意した。中国では国務院(内閣に相当)が18日の常務会議で、自動車などを対象とする消費拡大策を強化する方針を確認している。ただ、上値は重い。欧米では新型コロナ感染が再拡大していることもあり、目先の景気不安が依然としてくすぶっている。中国人民銀行(中央銀行)が朝方公表した銀行貸し出しの新たな指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は、7カ月連続で据え置かれた。市場予想通りだったこともあり、相場に対する影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
ハイテクやITの「ニューエコノミー」が相場を主導。ハンセン科技指数は1.1%高と反発した。組み入れウエート上位の「ATMX」銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.3%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.3%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.3%高、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.8%高で取引を終えている。小米集団は上場来高値を更新した。
ハンセン指数の構成銘柄では、上記したアリババなどのほか、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.0%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.9%高と上げが目立っている。
セクター別では、自動車が高い。前記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が5.9%、広州汽車集団(2238/HK)が5.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.1%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.9%ずつ上昇した。
そのほかにも、小売や食品飲料、酒造、家電などの消費関連が物色される。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が11.8%高、中国旺旺HD(151/HK)が2.3%高、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が1.6%高、青島ビール(168/HK)が4.8%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が1.3%高で取引を終えた。青島ビール、海爾電器集団はそれぞれ最高値を切り上げている。百貨店チェーン中国大手の百盛商業集団が19日引け後に公表した7〜9月期決算では、コロナ禍の影響で純損失の計上が余儀なくされたものの、赤字額は上半期から大幅に縮小。業績の持ち直しが意識された。
半面、石油生産や天然ガスなどエネルギー関連はさえない。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.6%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.1%安、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.6%安、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が2.5%安で引けた。原油相場の先安観が重し。原油需要が縮小するとの不安で、昨夜のWTI原油先物は反落した。欧州では英国やフランスの一部でロックダウン(都市封鎖)が導入され、米国でもいくつかの州や市で行動制限を強めている。
一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%高の3366.54ポイントで前場の取引を終えた。自動車株が高い。消費関連株、素材株、海運株、医薬品株、防衛関連株、証券株、エネルギー株、公益株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。銀行・保険株、不動産株も売られた。
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