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2021/11/19 17:37

香港大引:ハンセン1.1%安で3日続落、不動産株高で下げ縮小 無料記事

 19日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比269.75ポイント(1.07%)安の25049.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が65.37ポイント(0.72%)安の8970.67ポイントとそろって3日続落した。売買代金は1365億1500万香港ドルに拡大している(18日は1165億2680万香港ドル)。
 中国ネット大手の業績不振が嫌気される流れ。電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が昨日引け後に報告した7〜9月期決算は、調整後純利益が39%減となり、市場予想も下回っている。昨夜の米市場で、ADR上場する中国銘柄の一角が急落したことも重しとなった。ただ、下値は限定的。中国の経済対策や、米中関係の改善などに対する期待感が相場を下支えした。指数は下げ幅をやや縮小している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、上述の阿里巴巴が10.7%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が4.3%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が1.6%安と下げが目立った。
 自動車セクターの一角も安い。理想汽車(リ・オート:2015/HK)が4.9%、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が1.7%、長城汽車(2333/HK)が1.3%ずつ下落した。
 空運セクターもさえない。中国東方航空(670/HK)が2.0%安、中国国際航空(753/HK)が1.8%安、中国南方航空(1055/HK)が1.5%安で引けた。
 半面、不動産開発銘柄は高い。華潤置地(1109/HK)が6.1%、碧桂園HD(2007/HK)が5.5%、万科企業(2202/HK)が4.6%ずつ上昇した。一部地方都市で住宅建設の規制が緩和される――と伝わったことなどが刺激材料となっている。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.13%高の3560.37ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。消費関連株、素材・エネルギー株、ハイテク株、金融株、公益株、運輸株、インフラ関連株、医薬品株なども買われた。




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