2021/06/18 13:39
香港前場:ハンセン0.6%高で続伸、上海総合は0.5%下落
18日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比169.55ポイント(0.59%)高の28728.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が28.45ポイント(0.27%)高の10618.12ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は814億2400万香港ドルとなっている(17日前場は709億9500万香港ドル)。
米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米10年債利回りが低下する中、株価の割高感が薄れたハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が物色された。ナスダック指数は再び最高値に接近している。香港の雇用指標上振れもプラス。香港政府統計処が17日発表した2021年3〜5月期の失業率(速報値、季節調整済み)は6.0%と、約1年ぶりの低水準となった。ただ、上値は重い。米中対立の激化懸念がくすぶっているほか、商品市況安が逆風となった。昨夜のWTI原油先物は1.5%安と反落し、この日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、主要な非鉄の先物価格が安く推移している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が8.4%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.7%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が5.7%高と上げが目立っている。安踏は17日引け後、2021年6月中間期の業績予告を発表し、純利益が前年同期比で110%超の伸びを示すとの見通しを明らかにした。同社株は上場来高値を連日で更新している。
「ニューエコノミー」関連銘柄も急伸した。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は1.5%高。主要な構成銘柄では、上記した舜宇光学のほか、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.0%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.6%高と値を上げている。
スポーツ用品セクターも高い。前記した安踏体育用品のほか、361度国際(1361/HK)が4.9%、特歩国際HD(Xtep:1368/HK)が3.9%、中国動向(3818/HK)が3.5%、李寧(リーニン:2331/HK)が1.3%ずつ上昇している。特歩国際と李寧は最高値を連日で切り上げた。大型スポーツイベントを控え、売上増の期待が高まっている。東京オリンピックの開催や、22年の北京オリンピックが視野に入ったことを引き続き材料視した。
半面、石油や石炭、天然ガスなどエネルギー関連は安い。中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.9%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.3%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%、中国中煤能源(1898/HK)が4.8%、エン州煤業(1171/HK)が2.1%、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が12.3%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.0%ずつ下落した。中国ガスに関しては、湖北省十堰市で今月13日に発生したガス爆発事故の余波も不安視されている。同市政府は18日、事故調査の進ちょく状況を報告。事故が発生した天然ガスパイプラインは、中国ガスの非全額出資子会社、「十堰東風中燃城市燃気発展有限公司」が所有するもので、設備管理の上で重大な欠陥があったと指摘した。
非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターもさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.7%安、江西銅業(358/HK)が2.3%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.9%安、鞍鋼(347/HK)が1.3%安、中国建材(3323/HK)が2.6%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.2%安で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.49%安の3508.29ポイントで前場取引を終了した。エネルギー株が安い。素材株、食品飲料株、公益株、不動産株、銀行・保険株なども売られた。半面、自動車株は高い。半導体株、医薬品株、証券株、軍事関連株、空運株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米10年債利回りが低下する中、株価の割高感が薄れたハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が物色された。ナスダック指数は再び最高値に接近している。香港の雇用指標上振れもプラス。香港政府統計処が17日発表した2021年3〜5月期の失業率(速報値、季節調整済み)は6.0%と、約1年ぶりの低水準となった。ただ、上値は重い。米中対立の激化懸念がくすぶっているほか、商品市況安が逆風となった。昨夜のWTI原油先物は1.5%安と反落し、この日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、主要な非鉄の先物価格が安く推移している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が8.4%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.7%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が5.7%高と上げが目立っている。安踏は17日引け後、2021年6月中間期の業績予告を発表し、純利益が前年同期比で110%超の伸びを示すとの見通しを明らかにした。同社株は上場来高値を連日で更新している。
「ニューエコノミー」関連銘柄も急伸した。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は1.5%高。主要な構成銘柄では、上記した舜宇光学のほか、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.0%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.6%高と値を上げている。
スポーツ用品セクターも高い。前記した安踏体育用品のほか、361度国際(1361/HK)が4.9%、特歩国際HD(Xtep:1368/HK)が3.9%、中国動向(3818/HK)が3.5%、李寧(リーニン:2331/HK)が1.3%ずつ上昇している。特歩国際と李寧は最高値を連日で切り上げた。大型スポーツイベントを控え、売上増の期待が高まっている。東京オリンピックの開催や、22年の北京オリンピックが視野に入ったことを引き続き材料視した。
半面、石油や石炭、天然ガスなどエネルギー関連は安い。中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.9%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.3%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%、中国中煤能源(1898/HK)が4.8%、エン州煤業(1171/HK)が2.1%、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が12.3%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.0%ずつ下落した。中国ガスに関しては、湖北省十堰市で今月13日に発生したガス爆発事故の余波も不安視されている。同市政府は18日、事故調査の進ちょく状況を報告。事故が発生した天然ガスパイプラインは、中国ガスの非全額出資子会社、「十堰東風中燃城市燃気発展有限公司」が所有するもので、設備管理の上で重大な欠陥があったと指摘した。
非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターもさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.7%安、江西銅業(358/HK)が2.3%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.9%安、鞍鋼(347/HK)が1.3%安、中国建材(3323/HK)が2.6%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.2%安で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.49%安の3508.29ポイントで前場取引を終了した。エネルギー株が安い。素材株、食品飲料株、公益株、不動産株、銀行・保険株なども売られた。半面、自動車株は高い。半導体株、医薬品株、証券株、軍事関連株、空運株も買われた。
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