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2022/01/13 13:31

香港前場:ハンセン0.1%高で続伸、上海総合は0.3%下落 無料記事

 13日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比19.66ポイント(0.08%)高の24421.83ポイントと続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は9.78ポイント(0.11%)安の8603.07ポイントと6日ぶりに反落した。売買代金は788億3310万香港ドルとなっている(12日前場は814億7800万香港ドル)。
 インフレ懸念後退が引き続き好材料として意識される流れ。中国では昨年12月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の上昇率がいずれも予想以上に鈍化している。「中国金融当局は緩和スタンスを継続する」との観測も広がった。ただ、全体として上値は重い。新型コロナウイルス感染拡大の影響や、中国不動産業の債務問題が不安視されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.6%高、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が3.6%高、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.8%高と上げが目立った。新奥能源HDや中国石油化工については、原油高も追い風。昨夜のWTI原油先物は1.7%高と続伸し、一時、昨年11月以来の高値を付けた。
 海運セクターもしっかり。太平洋航運集団(2343/HK)が6.1%高、海豊国際HD(1308/HK)が4.5%高、東方海外(316/HK)が3.0%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.9%高と値を上げた。
 ゼネコンやプラント建設、エンジニアリングなどインフラ建設関連も物色される。中国中鉄(390/HK)が3.2%高、中国鉄建(1186/HK)が1.6%高、中リョ国際工程(2068/HK)が2.3%高、中国冶金科工(1618/HK)が1.3%高で引けた。
 半面、中国不動産セクターは安い。融創中国HD(1918/HK)が16.1%、雅居楽集団HD(3383/HK)が7.8%、世茂集団HD(813/HK)が5.9%、碧桂園HD(2007/HK)が5.0%ずつ下落した。融創中国に関しては、直近2回目の連続増資計画が売り材料視されている。
 「ニューエコノミー」関連銘柄も値下がり。ハンセン科技指数は1.5%安と反落した(前日の科技指数は5.0%高)。構成銘柄では、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が7.9%安、医療サービスの阿里健康信息技術(241/HK)が4.9%安、動画配信プラットフォームのビリビリ(9626/HK)が4.6%安、Eコマースの京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.9%安で前場取引を終えている。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%安の3586.29ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。医薬品株、公益株、半導体株、素材株、不動産株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。金融株、海運株も買われた。



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