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2021/07/23 17:39

香港大引:ハンセン1.5%安で反落、科技指数は3.0%下落 無料記事

 23日の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比401.86ポイント(1.45%)安の27321.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が167.52ポイント(1.67%)安の9839.05ポイントとそろって反落した。売買代金は1395億7510万香港ドルとなっている(22日は1371億5260万香港ドル)。 
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。国内発の新規買い材料に乏しい中、各分野に対する中国当局の監視スタンス強化が改めて不安材料として意識されている。中国ネット規制当局の意向に反し米市場でIPO(新規株式公開)を実施した配車サービス国内最大手の滴滴出行(DIDI/NYSE)に対し、「当局は前例のない厳しい罰則を検討している」と報じられた。また、世界的に新型コロナウイルス変異種(デルタ株)感染が広がっていることも不安材料。豪州のシドニーでは感染者数が過去最多を記録し、感染が止まらない韓国では行動規制の延長を決めた。また、ワクチン接種で先行したイスラエルでも、行動制限措置が29日以降に再導入される。米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は22日、米国内で感染者数の増加で医療機関での病床がひっ迫しているとし、パンデミック(世界的大流行)の局面に差し掛かっていると警告した。香港の各指数はプラス圏で寄り付いたものの、徐々に下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が5.4%安、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が4.6%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%安と下げが目立った。安踏体育用品に関しては、クレディ・スイスが最新リポートで、「中国のスポーツ用品市場で国産ブランドが一時期の勢いを失いつつある」と指摘したことも売り材料視されている。
 「ニューエコノミー」関連銘柄もさえない。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は3.0%安と急反落した。構成銘柄では、上記した舜宇光学のほか、新東方在線科技HD(1797/HK)が28.1%安、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が10.8%安、ビリビリ(9626/HK)が9.1%安と値を下げている。オンライン課外教育サービスの新東方在線科技に関しては、中国のSNS上で23日、「校外補習」規制案の内容流出したことがネガティブ。学習塾の非営利化や、株式上場による資金調達を禁止するとの内容が盛り込まれている。
 マカオのカジノ銘柄も安い。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が3.0%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.8%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.6%ずつ下落した。マカオ政府トップの賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官は22日、新型コロナウイルス流行を受けて実施している入境規制について、当面は大幅な緩和を行わないよう中国の国家衛生健康委員会から求められたことを明らかにしている。
 半面、ゼネコンやプラント建設、エンジニアリング、鉄道車両製造などインフラ関連セクターはしっかり。中国中鉄(390/HK)が1.6%、中国鉄建(1186/HK)が1.2%、中リョ国際工程(2068/HK)が3.1%、中国冶金科工(1618/HK)が14.4%、中国中車(CRRC:1766/HK)が4.7%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.68%安の3550.40ポイントで取引を終了した。医薬品株が安い。食品飲料株、公益株、不動産株、海運株、素材株、銀行・保険株なども売られた。半面、半導体株は高い。自動車株、証券株、防衛関連株も買われた。


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