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2021/11/18 13:33

香港前場:ハンセン1.4%安で続落、上海総合0.1%下落 無料記事

 18日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比345.01ポイント(1.35%)安の25305.07ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が160.99ポイント(1.75%)安の9032.22ポイントとそろって続落した。売買代金は638億8550万香港ドルとなっている(17日前場は620億4980万香港ドル)。
 米株安を嫌気した売りが先行する流れ。昨夜の米株市場では、主要指数がそろって反落した。ADR(米国預託証券)上場する中国のネット株も大幅に下げている。主要な中国ネット企業は、来週にかけて決算発表を予定。先行して昨日引け後に四半期決算を報告したインターネット検索最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)は、予想ほどではなかったものの、純損益が赤字に転落した。同社株は7.8%急落している。(亜州リサーチ編集部)
 ネット関連が下げを主導。ハンセン科技指数は3.0%安と他の指数をアンダーパフォームしている。関連する構成銘柄では、上述した百度集団のほか、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.9%安、同じくEコマースの京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.3%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.2%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が2.9%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が4.8%安などと値を下げた。本日決算報告するアリババと京東集団に関しては、中国当局が規制を強化していることもあり、大幅減益が予想されている。
 中国不動産セクターも安い。碧桂園HD(2007/HK)が4.0%、中国金茂HD(817/HK)が3.7%、中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ:3333/HK)が2.5%ずつ下落した。デフォルト危機が意識される中国恒大集団は18日、保有する恒騰網絡集団(ヘンテン・ネットワークス・グループ:136/HK)の株式18%を全て売却すると発表した(恒騰網絡集団株は23.7%高と急騰)。このほか、碧桂園傘下で不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)は、増資計画の詳細発表のため株式売買を一時停止。不動産業界に資金繰り難が広がる中、このところ増資を発表する企業が目立っている。
 自動車セクターも急落。五菱汽車集団HD(305/HK)が4.1%安、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が3.7%安、広州汽車集団(2238/HK)が3.8%安で前場取引を終えた。
 医薬品セクターもさえない。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が3.8%安、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が3.7%安、康哲薬業HD(867/HK)が2.9%安で引けた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%安の3532.81ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。不動産株、医薬品株、ハイテク株、運輸株、金融株なども売られた。半面、資源・素材株は高い。公益株、インフラ関連株、軍事関連株も買われた。



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