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2022/08/03 16:37

中国大引:上海総合0.7%安で続落、米中緊張を不安視 無料記事

 3日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比22.59ポイント(0.71%)安の3163.67ポイントと続落した。ハンセン指数は約2カ月ぶりの安値水準を切り下げている。
 米中間の緊張が懸念される流れ。対中強硬派として知られる米政権ナンバー3のペロシ米下院議長は2日夜に訪台し、蔡英文・台湾総統などと3日に会談した。台湾を自国領と見なす中国は猛反発している。中国人民解放軍は2日夜から新たな軍事演習を始めた。台湾を囲み6カ所で訓練する。前日の下げが急だったこともあり、自律反発狙いの買いが先行したものの、上値は重く、指数は引けにかけてマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産が安い。保利地産(600048/SH)と金地集団(600383/SH)がそろって4.1%、新城控股集団(601155/SH)が3.5%、上海世茂(600823/SH)が2.3%ずつ下落した。
 金融株もさえない。招商銀行(600036/SH)が2.5%安、興業銀行(601166/SH)が1.2%安、中国人寿保険(601628/SH)と中国人民保険集団(601319/SH)がそろって1.7%安で引けた。消費関連株、エネルギー株、公益株、運輸株なども売られている。
 半面、軍事関連株は高い。航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が7.8%、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)が5.7%、航空機メーカーの中航直昇機(600038/SH)が5.1%、軍用電子機器などを製造する中国海防(600764/SH)が3.0%ずつ上昇した。半導体株、医薬品株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.81ポイント(0.27%)安の301.27ポイント、深センB株指数が13.61ポイント(1.09%)安の1239.53ポイントで終了した。



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