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2022/06/21 16:34

中国大引:上海総合0.3%安で続落、銀行株高で下げ限定的 無料記事

 21日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比8.71ポイント(0.26%)安の3306.72ポイント(上海A株指数は0.26%安の3465.49ポイント)と続落した。
 利益確定売りが続く。上海総合指数は先月後半から上昇ピッチを速め、足もとでは約3カ月ぶりの高値水準を切り上げていた。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。経済活動の早期正常化や、政府の景気テコ入れ策に対する期待感は根強く、指数はプラス圏で推移する場面もあった。中国本土の新型コロナウイルス感染は、一部の地域を除いて抑制されている。20日に確認された新規感染は、首都の北京市で5人、商都の上海市で9人にとどまった。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、非鉄やレアアース、鉄鋼など素材関連が安い。廈門タングステン業(600549/SH)が4.5%、江西銅業(600362/SH)が2.6%、中国アルミ(601600/SH)が1.9%、中国北方稀土(600111/SH)が8.2%、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.3%ずつ下落した。
 自動車株もさえない。安徽江淮汽車集団(江淮汽車:600418/SH)が3.2%安、広州汽車集団(601238/SH)が2.2%安、長城汽車(601633/SH)が1.6%安と値を下げた。半導体株、医薬品株、食品飲料株、運輸株なども売られている。
 半面、金融株はしっかり。招商銀行(600036/SH)が1.6%高、中国工商銀行(601398/SH)が1.3%高、中国人寿保険(601628/SH)が4.2%高、中国平安保険(601318/SH)が1.7%高、華泰証券(601688/SH)が1.9%高、中信証券(600030/SH)が1.4%高で取引を終えた。
 大型株が物色される中、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.05%逆行高している。そのほか不動産株、公益株、エネルギー株、メディア・娯楽関連株も買われた。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.22ポイント(0.40%)高の303.44ポイント、深センB株指数が10.58ポイント(0.91%)高の1167.99ポイントで終了した。


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