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2023/05/24 16:26

中国大引:上海総合1.3%安で続落、金融株下げ主導 無料記事

 24日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比41.49ポイント(1.28%)安の3204.75ポイントと続落した。1月13日以来、約4カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
 前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国国内では、経済活動萎縮の警戒感が再燃している。中国の感染症対策の第一人者で、中国工程院の院士である鐘南山氏は22日、広東省広州市で開かれたフォーラムで、4月末に始まった中国の新型コロナウイルス感染に言及し、「2023年の感染第2波は、6月末に新規感染者が1週間当たり約6500万人に増え、ピークを迎える」との見方を示した。人民元安が再び進行していることや、米中対立の不安がくすぶっていることも売り材料視されている。(亜州リサーチ編集部)
 金融株が下げを主導する。中国銀行(601988/SH)が3.7%安、中国工商銀行(601398/SH)が3.4%安、中国農業銀行(601288/SH)が2.6%安、中国人寿保険(601628/SH)が4.5%安、中国平安保険(601318/SH)が2.9%安で引けた。
 不動産株も安い。保利地産(600048/SH)が3.7%、金地集団(600383/SH)が3.4%、新城控股集団(601155/SH)が3.3%、格力地産(600185/SH)が3.0%、緑地HD(600606/SH)が2.7%ずつ下落する。医薬品株、エネルギー株、消費関連株、運輸株なども売られた。
 半面、ハイテク株は物色される。コンデンサー関連材料の安徽銅峰電子(600237/SH)が5.2%高、液晶パネル(LCD)製造・販売の彩虹顕示器(600707/SH)が3.5%高、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が1.4%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が0.8%高で取引を終えた。発電・電力設備株、ソーラー発電設備株、素材株、メディア・娯楽株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.88ポイント(0.31%)安の286.30ポイント、深センB株指数が18.86ポイント(1.62%)安の1144.41ポイントで終了した。




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