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2023/04/14 13:34

香港前場:ハンセン0.4ポイント安で小反落、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 14日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比0.37ポイント(0.00%)安の20344.11ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が2.47ポイント(0.04%)安の6872.98ポイントとそろって小反落した。売買代金は577億4710万香港ドルとなっている(13日前場は618億4620万香港ドル)。 
 好材料の出尽くし感が意識される流れ。中国の景気持ち直しや、生成型AI(人工知能)サービスの期待感などの買いが一巡したようだ。模様眺めのスタンスも漂う。中国では来週、17日に中期貸出ファシリティ(MLF)金利、18日に第1四半期のGDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、20日に銀行貸出の指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」などの公表を控えている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄の下げが目立つ。ハンセン科技(テック)指数は0.7%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、インターネット検索中国最大手の百度集団(9888/HK)が4.2%安、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が2.5%安、電子書籍ストアの閲文集団(772/HK)が2.5%安と値を下げている。AIサービス関連の銘柄も売られた。
 マカオのカジノ銘柄もさえない。金沙中国(1928/HK)が2.3%安、澳門博彩HD(880/HK)が1.5%安、美高梅中国HD(2282/HK)が1.3%安、永利澳門(1128/HK)が1.2%安で前場取引を終えた。日本政府は14日、大阪府と大阪市が共同提出したカジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)の整備計画を認定。カジノビジネスの激化が懸念された。
 デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターも安い。融創中国HD(1918/HK)が11.3%、中国金茂HD(817/HK)が1.8%、龍湖集団HD(960/HK)が1.6%、融創服務HD(1516/HK)が3.4%、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が2.6%ずつ下落した。融創中国株は13日、決算発表の遅延を解消し、約1年ぶりに取引再開。経営不安が払しょくされず、前日は55.5%安と急落している。
 半面、産金セクターもは急伸。中国黄金国際資源(2099/HK)が7.7%高、霊宝黄金(3330/HK)が4.7%高、招金鉱業(1818/HK)が2.9%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.4%高と値を上げた。
 非鉄セクターも高い。江西カン鋒リ業(1772/HK)が7.5%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が6.7%、中国アルミ(2600/HK)が5.3%、中国宏橋集団(1378/HK)が4.9%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%高の3329.39ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が高い。公益株、素材株、エネルギー株、医薬品株なども買われた。半面、金融株は安い。不動産株、酒造・食品株も売られた。



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