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2022/12/01 13:29

香港前場:ハンセン1.6%高で3日続伸、上海総合は0.7%上昇 無料記事

 1日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比298.28ポイント(1.60%)高の18895.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が79.53ポイント(1.25%)高の6453.97ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は1254億1080万香港ドルに拡大している(11月30日前場は776億7140万香港ドル)。
 内外の好材料で投資家心理が上向く流れ。中国のリオープン(経済再開)期待が続いたほか、米利上げペース鈍化の見通しが好感された。昨夜のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演では、「早ければ12月会合で利上げ幅を縮小する」との見解が示されている。中国の新型コロナウイルス防疫措置に関しては、政府のコロナ政策を担当する孫春蘭・副首相が11月30日、関連部局や専門家らと会合を開き、流行しているオミクロン型は毒性も低く、ワクチン接種も進んでいるとして、「中国のコロナ政策は新たな段階に入った」と述べた。発表の中で「動態清零」(ゼロコロナ)という言葉が使用されなかったこともあり、防疫措置の修正(緩和)が更に進むとの見方も浮上している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申州国際集団HD(2313/HK)が9.1%高、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が8.1%高、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が6.4%高と上げが目立った。
 セクター別では、カジノや映画などレジャー関連が高い。永利澳門(1128/HK)が11.9%、美高梅中国HD(2282/HK)が10.3%、新濠国際発展(200/HK)が9.1%、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が2.4%、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 自動車セクターも急伸。蔚来集団(9866/HK)が9.6%高、小鵬汽車(9868/HK)が15.5%高、吉利汽車HD(175/HK)が4.0%高、理想汽車(2015/HK)が3.1%高で引けた。
 「ニューエコノミー」関連銘柄も物色される。ハンセン科技(テック)指数は2.4%高。組み入れウエート上位の「ATMX」銘柄では、阿里巴巴集団HD(Alibaba:9988/HK)が4.4%高、騰訊HD(Tencent:700/HK)が3.7%高、美団(Meituan:3690/HK)が3.5%高、小米集団(Xiaomi:1810/HK)が2.7%高と値を上げている。
 半面、医薬品セクターは安い。石薬集団(1093/HK)が9.5%、康希諾生物(6185/HK)が6.9%、中国生物製薬(1177/HK)と上海復星医薬集団(2196/HK)がそろって3.9%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.65%高の3171.85ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が高い。ハイテク株、素材株、証券株、インフラ関連株なども買われた。半面、医薬品株は安い。エネルギー株、公益株、空運株、銀行・保険株も売られた。



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