15日の中国本土マーケットは、日本時間の午前10時37分現在、主要指標の上海総合指数が前日比21.89ポイント（0.72％）高の3077.96ポイントと3日続伸している。
　前日の米株高が追い風。また、中国では経済対策への期待が高まっている。外電は14日、中国人民銀行（中央銀行）が不動産市場の支援策として、少なくとも1兆人民元（約20兆7000億円）の低金利資金を都市部の再開発や保障性住宅の建設に投入する方針――などと伝えた。また、人民銀が15日朝に実施した「中期流動性ファシリティ（MLF）」では、金利は前月と同水準に据え置かれたものの、資金供給規模が市場予想を上回った。
　もっとも、重要イベントを前に上値は重い。この後発表される中国の10月経済指標に注目が集まる。また、米サンフランシスコで15日（日本時間16日未明）に予定される米中首脳会談でサプライズはあるか、投資家の注目が高まっている。
　主要銘柄の値上がり率は、中国国際金融（CICC：601995/SH）が5.9％、洛陽モリブデン（603993/SH）が2.0％、四川長虹（600839/SH）が1.9％、中国平安保険（601318/SH）が1.0％、富士康工業互聯網（601138/SH）など。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.81ポイント（0.79％）高の230.55ポイント、深センB株指数が6.57ポイント（0.61％）高の1078.78ポイントで推移している。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。