20日の中国本土マーケットは、日本時間の午前10時33分現在、主要指標の上海総合指数が前日比2.74ポイント（0.09％）高の2935.13ポイントと続伸している。
　中国経済の過度な先行き不安がやや薄らぐ流れ。中国人民銀行（中央銀行）の高官は19日、中国は条件次第で2024年経済成長率の5％を達成できるとの認識を示したうえで、政府は金融面での経済支援を強化する余地があると強調した。市場関係者の間では、預金準備率の引き下げ観測も流れている。また、国家発展改革委員会の報道官は19日、24年の消費者物価指数（CPI）は緩やかに上昇するとの見通しを明らかにし、デフレ脱却に自信を示した。もっとも、景気不安が払しょくされたわけではなく、上値を買う動きは限定されている。
　一方、朝方公表された実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート（LPR）」に関しては、予想通り1年物、5年物いずれも現行水準（それぞれ3.45％、4.20％）に据え置かれた。
　主要銘柄の値上がり率は、中遠海運能源運輸（600026/SH）が5.4％、華能国際電力（600011/SH）が4.0％、広匯能源（600256/SH）が2.0％、中国冶金科工（601618/SH）が1.4％など。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.37ポイント（0.16％）高の225.60ポイント、深センB株指数が3.53ポイント（0.34％）高の1051.62ポイントで推移している。


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