11日の中国本土マーケットは、日本時間の午前10時35分現在、主要指標の上海総合指数が前日比7.86ポイント（0.26％）安の3019.48ポイントと続落している。
　投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米利下げの後ずれ観測や、中国の物価減速が嫌気された。寄り付き直後に公表された今年3月の中国物価統計は、消費者物価指数（CPI）が前年同月比でプラス0.1％。市場予想（プラス0.4％）以上に、前月（プラス0.7％）から伸びが減速した。生産者物価指数（PPI）はマイナス2.8％。下げ率は市場予想（マイナス2.8％）に一致し、前月実績（マイナス2.7％）をやや上回っている。デフレ脱却には時間がかかると懸念される状況だ。ただ、下値は限定的。中国当局の消費刺激や産業支援、株価対策などに対する期待感が継続している。
　主要銘柄の値下がり率は、洛陽モリブデン（603993/SH）が2.2％、紫金鉱業集団（601899/SH）が1.5％、中国国際航空（601111/SH）が1.3％、中国旅遊集団中免（601888/SH）が1.3％、交通銀行（601328/SH）が1.1％など。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.29ポイント（0.11％）安の257.92ポイント、深センB株指数が0.35ポイント（0.03％）安の1079.76ポイントで推移している。


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