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2023/10/24 10:57

本土株:上海総合は0.1%安で続落、深センB株は0.3%高 無料記事

 24日の中国本土マーケットは、日本時間の午前10時35分現在、主要指標の上海総合指数が前日比3.97ポイント(0.13%)安の2935.33ポイントと小幅ながら5日続落している。
 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。中国の景気懸念が依然としてくすぶっているほか、中国と台湾の関係悪化懸念も引き続き重しとなっている。EMS(エレクトロニクス機器の受託製造サービス)世界最大手、台湾・鴻海精密工業(ホンハイ)傘下の富士康科技集団(フォックスコン)に対し、中国当局が税務調査に入ったと伝わった。
 ただ、下値は限定されている。当局の株価下支えスタンスがプラス。「国家隊」と呼ばれる中国の政府系投資会社、中央匯金投資有限責任公司は23日夜、同日付で上場投資信託(ETF)を購入したと発表した。中国経済対策の期待感も強まる。外電は23日、「中国政府は24日にも、1兆人民元を超える国債の追加発行を承認する」と報じた。また「中国政府は月内に、5年に一度の全国金融工作会議を開催する予定」とも伝わっている。不動産業や地方政府の債務問題が懸念される中、金融システムのリスク解消に向けた取り組みが焦点になるようだ。
 主要銘柄の値上がり率は、富士康工業互聯網(601138/SH)が8.0%、中国巨石(600176/SH)が3.8%、青島ビール(600600/SH)が3.5%、国電南瑞(600406/SH)が2.8%など。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.72ポイント(0.33%)高の219.73ポイント、深センB株指数が2.73ポイント(0.27%)高の1026.00ポイントで推移している。


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