ハンセン指数 　 　 　24885.55　 -164.18 -0.66％
中国本土株指数（旧H株指数） 10106.84 -36.64　 -0.36％
レッドチップ指数 3908.68 -21.22 -0.54％

　11日の香港マーケットは、日本時間の午前10時34分現在、主要指標のハンセン指数が小幅ながら続落している。中国指標の下振れが重し。昨日のマーケット引け後に発表された5月の中国金融統計では、人民元建て新規融資が予想以上に前月から縮小した。10日朝方公表された同月の物価統計も下振れている。中国経済の回復期待がやや後退した。また、米連邦準備制度理事会（FRB）は10日まで開いた米連邦公開市場委員会（FOMC）で、現行の金融政策を維持し、「ゼロ金利」を少なくとも2022年まで継続するとの見通しを示したものの、それ以上の緩和策に言及しなかったことも失望を呼んでいる。パウエルFRB議長が会見で、新型コロナウイルスの経済に対する打撃は深刻だとし、当分は高失業率の状態が続くと指摘したこともマイナス材料視された。
　主要銘柄の値下がり率は、恒生銀行(ハンセン銀行：11/HK)が3.5％、九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント：1997/HK)が3.4％、恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ：101/HK)が3.2％、新世界発展(ニュー・ワールド・ディベロップメント：17/HK)が3.0％、恒基兆業地産(ヘンダーソンランド：12/HK)が2.5％など。
　一方、ADRで米上場するオンラインゲーム中国大手の網易（ネットイース：9999/HK）は本日、香港市場に重複上場。公募価格比8.1％高でスタートした。その後も堅調に推移している。


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