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2023/12/29 16:29

中国大引:上海総合0.7%高で3日続伸、年間騰落は3.7%マイナス 無料記事

 年内最終商いとなる12月29日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比20.23ポイント(0.68%)高の2974.94ポイントと3日続伸した。ただ、年間では3.70%のマイナスとなっている。
 前日までの好地合いを継ぐ流れ。中国当局の景気支援スタンスがプラスだ。中国人民銀行(中央銀行)は28日、四半期ごとに開催する金融政策委員会後の声明で、マクロ経済政策の調整を強化すると発表した。流動性を適度に保ちつつ、合理的な信用拡大によって経済を下支えする方針を示している。それより先に公表された第14次5カ年計画(2021〜25年)の中間報告では、内需拡大で景気回復を目指す――などの方針が確認された。そのほか、資金流入の期待も高まっている。株式相互取引スキームを通じたノースバウンド取引(香港→本土)の買い越し額は、12月28日に135億5800万人民元(約2690億円)を記録。7月28日以来、5カ月ぶりの規模に拡大した。また、本日午前の取引で、上場投資信託(ETF)に資金が大幅流入したとみられている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。ディスプレー基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が4.0%高、液晶パネルメーカーの南京中電熊猫信息産業集団(600775/SH)が3.5%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が2.2%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.1%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が1.5%高で引けた。
 医薬株もしっかり。健康元薬業集団(600380/SH)と康縁薬業(600557/SH)がそろって2.8%、人福医薬集団(600079/SH)が2.5%、津薬達仁堂集団(600329/SH)が1.3%ずつ上昇した。
 メディア・通信ネットワーク株も物色される。人民網(603000/SH)が3.8%高、浙報数字文化集団(600633/SH)が3.4%高、天下秀(600556/SH)が3.3%高、中貝通信(603220/SH)が2.7%高、中国衛通(601698/SH)が2.4%高、中国移動(600941/SH)が1.9%高で取引を終えた。消費関連株、エネルギー株、素材株、銀行株、公益株、軍事関連株なども買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.33ポイント(1.46%)高の231.60ポイント、深センB株指数が1.44ポイント(0.13%)高の1080.99ポイントで終了した。



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