10日の中国本土マーケットは、日本時間の午前10時34分現在、主要指標の上海総合指数が前日比16.14ポイント（0.50％）高の3274.99ポイントと反発している。
　追加経済対策に対する期待感が相場を支える流れ。財政部は週末12日の午前10時（現地時間）に記者会見を開き、財政政策によるカウンターシクリカル調整機能の強化、経済の質の高い発展の促進について現状紹介と質疑応答を行う予定だ。8日に開かれた国家発展改革委員会幹部の会見では、市場が期待していた財政政策などに踏み込んだ発表がなかっただけに、今回の会見に期待がかかっている。モルガン・スタンレーは最新リポートで、追加の財政出動は2兆人民元（約42兆円）規模になると予想した。機関投資家の株式購入支援策もプラス。中国人民銀行（中央銀行）は10日、事前に表明した方針通り、証券会社、ファンド、保険会社が株式を購入するため人民銀から流動性を引き出せるようスワップ制度を設けると発表した
　主要銘柄の値上がり率は、貴州茅台酒（600519/SH）が2.6％、招商銀行（600036/SH）が2.5％、中国神華能源（601088/SH）が2.1％、中国石油天然気（601857/SH）が1.3％など。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.95ポイント（1.84％）高の274.01ポイント、深センB株指数が14.70ポイント（1.21％）高の1228.13ポイントで推移している。


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